Cell Sorter SH800S
簡単セットアップ・小型化を実現した日本発セルソーター
セルソーターSH800Sは、全自動セットアップ・小型化・低価格を実現した日本発セルソーターです。
ソーティングチップの装填、光軸調整、液滴形成、サイドストリーム調整、ディレイタイムの決定をすべて自動化し手間のかかる設定作業を不要にしました。
ソーティングチップは、細胞の種類やアプリケーションにあわせて3種類のオリフィスサイズから選択可能なほか、ディスポーザブルタイプのため簡単に交換でき、メンテナンス作業も不要です。
さらにサンプルのキャリーオーバーによるコンタミネーションを防ぎます。
更に、セルソーターSH800Sは初めてソーターを使われるお客様からヘビーユーザーの皆様まで、ワークフローの大幅な効率改善と低コスト化に貢献します。
特長
細胞情報の検出・分取機能の全自動化を実現
セルソーティングの装置セットアップにおいて、レーザー光の光軸調整や、ソーティングのための電気的タイミング調整を完全自動化することにより、複雑なセットアップや調整が不要で、専任のオペレーターでなくても作業を行うことができ、研究者のワークフローの大幅な効率改善を実現しています。
ソーティングチップの自動補填
新開発プラスチック製セルソーティングチップを採用
従来の一般的なセルソーターでは、細胞を流す測定流路部分(フローセル)に、高価でオリフィス(細胞を流す流量を制御する孔)径毎に交換やその保管が必要で、さらに使用するたびに洗浄の手間がかかる石英製の固定式のものを使用しています。
光ディスクで培った微細加工技術を応用した新開発のプラスチック製のセルソーティングチップを採用しました。オリフィス径の違いにより複数種類のチップを用意し、測定する細胞の種類やサイズに応じて、最適なチップを選択することができるため、簡単に交換・装着することが可能になりました。
デスクトップで使用可能な小型化を実現
レーザー集積技術や小型機構技術を利用して、他社の一般的なセルソーターに比べ、本体を約3分の1に小型化(幅55cm/奥行き55cm/高さ72cm)しました。
その他の技術的特長
- 4波長(405nm, 488nm, 561nm, 638nm)のレーザー光源を搭載し、様々な蛍光色素に対応
- 前方散乱光、後方散乱光の2つの散乱光検出と、最大6つまでの蛍光検出が可能
- 専任オペレーターでなくとも操作しやすいユーザインターフェイスを採用したソフトウエアを搭載
- Sony Sort Engine (SSE) による高純度のソーティング性能を実現
バイオセーフティキャビネット[推奨]
バイオセーフティキャビネットのリーディングカンパニーであるアメリカ ベーカー社によって開発された、ソニー製セルソーター専用のバイオセーフティキャビネットです。
実験作業中に発生するエアロゾルの外部拡散を防ぎ実験者を保護します。
- ソニー製セルソーターの操作性を損なわない専用設計
- 幅約120 cmの省スペースタイプ
- 広いワークスペースでキャビネット内での作業が容易
- キャビネットとは独立して作動するエアロゾルマネジメントシステム(AMS)を搭載し、キャビネット内を排気(モデルBCC300-AMS)
- 高性能粒子空気(HEPA)フィルターにより、0.3 µmの微粒子も99.99%濾過
主な仕様
光学系
Laser(nm) | 405, 488, 561, 638 |
---|---|
照射方式 | 同軸照射 |
蛍光チャンネル数 | 6PMT |
分光方式 | 光学フィルター法 |
散乱光チャンネル |
前方散乱光(FSC) 後方散乱光(BSC) |
信号解像度 |
20ビット 100MHz |
本体
寸法(cm) |
本体: W55 × D55 × H72 送液カート: W78.6 × D52.1 × H58 |
---|---|
質量 |
本体: 約100㎏ 送液カート: 約32㎏(乾燥時) |
電源 |
AC100V - 240V, 50/60Hz (日本国内仕様はAC100V, 50/60Hz) |
消費電力 | 500W(最大) |
動作温度 |
17.5℃〜27.5℃ 室内変動: 70μm: 1.5℃以内, 100μm/130μm: 2℃以内 |