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第37回 櫻井健二郎氏記念賞受賞※のご報告

スペクトル解析型セルアナライザーの開発・製品化に携わる社員4名が、「第37回 櫻井健二郎氏記念賞」を、受賞いたしました。

弊社製品をご評価・ご導入いただきましたユーザー様、並びに社外関係者の皆様に、深く感謝を申し上げます。

受賞者(4名)

古木 基裕、二村 孝治、今西 慎悟、山崎 剛

授賞業績

『スペクトル解析型フローサイトメーター開発と実用化』

受賞理由

受賞者らはブルーレイディスク装置で培った高速移動微小体の光検出技術をもとに、自ら開発した独立印加型 32ch 光電子増倍管と重み付最小二乗法アルゴリズムを組み合わせることにより、世界初のスペクトル解析型フローサイトメーターを実現し、製品化した。この装置ではスペクトルアンミキシング方式を用いることで検出蛍光数を飛躍的に増加させ、また従来機の欠点であった蛍光強度補正再現性を解決した。その結果、世界最高性能の7レーザー励起による44色以上の蛍光検出の実現に成功した。この装置は極めて分解能が高いため国内外の先端医療研究機関で利用され、がん免疫・感染症研究に大きく貢献している。医薬分野での新たな光装置の実現は社会的貢献も大きい。自社の光ディスク装置の技術を全く新しい分野に展開し高性能な光装置を実現したことは、光の総合知の重要性を示したもので、今後の我が国の光産業の模範となる優れた業績である。

受賞者4名の写真

受賞者:左から、今西 慎悟、古木 基裕、二村 孝治、山崎 剛

※櫻井健二郎氏記念賞

一般財団法人光産業技術振興協会設立時の理事であった故 櫻井健二郎氏が光産業の振興に果たされた功績を称えるとともに、光産業及び光技術の振興を目的として1985年に創設されました。本賞の表彰は年1回行い、2021年度の第37回までの表彰で、69件、175名が受賞しています。選考対象は、光産業の新展開に貢献する新技術の研究開発において、原則として 2009 年以降に日本の企業(海外 100%子会社を含む)または研究機関が成し遂げた先駆的業績です。