Spectral Cell Analyzer SA3800
多数のサンプルを高速・簡便に解析できる全自動スペクトル型セルアナライザー
「多数のサンプル測定を簡単かつ安定的に行いたい。」セルアナライザーSA3800はそのようなご要望に応えるために開発されました。
先進のスペクトル光学技術と3次元駆動のオートサンプラー「3D AutoSampler」、使いやすさを追求したソフトウェアを統合する事で、研究者の皆様のワークフローの大幅な効率改善と低コスト化に貢献します。
特長
3次元に駆動するオートサンプラー「3D AutoSampler」を搭載
3次元駆動のオートサンプラーにより高速かつ安定的に細胞サンプルを採取でき、これに96ウェル/384ウェルプレートを組み合わせることで、多検体サンプルを高速かつ低キャリーオーバーを両立しつつ自動計測することが可能となりました。
オートサンプラー「3D AutoSampler」の主な性能
- 高速オートサンプリング機能:96ウェルプレート1枚あたり25分
- 低キャリーオーバー: 0.1%以下
- サンプルプローブの内外自動洗浄機能
- 96ウェルプレート、384ウェルプレートおよび5mLチューブラックに対応
- 揺動撹拌によるサンプル撹拌機能、サンプル保冷機能
空吸いが検出されたウェルのデータはそのまま保存され、自動復帰後に次のウェルの測定に移ります。
ソニー独自の「スペクトル解析機能」による高精度かつ安定した解析
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光学フィルターは使用せず、独自設計のプリズムで蛍光波長を各色に分離し、「32チャンネル光電子増倍管」(PMT)を組み合わせて用いることで、蛍光の波形形状を高精度に測定します。
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ソニー独自の解析アルゴリズム
複数の蛍光色素のシグナル情報を、ソニー独自の解析アルゴリズムにより波形形状から各色素の情報に分離し、その強度などの情報を解析することができます。
従来の光学フィルター方式では分離が困難であった、蛍光波長のピークが近接し、波形形状がよく似た蛍光試薬についても、この解析アルゴリズムにより分離可能となる場合もあります。
自家蛍光検出
多検体サンプルの測定を行うと、サンプルごとに自家蛍光レベルが異なるなどの理由で測定のバックグラウンドが安定しないことがあり、サンプル間での比較を定量的に行うことが難しいケースがありました。
「スペクトル解析機能」では自家蛍光も色として識別し、他のシグナルから分離することが可能なため、この課題を克服し解析の安定性向上に寄与します。
最大4本のレーザーを搭載可能なフレキシブルな光学系
488nmレーザーに加えて、必要に応じて、405nm/561nm/638nmのレーザーを自由に追加選択可能です。(最大レーザー搭載数は4本)
また、必要に応じてレーザーを追加するアップグレードも可能です。
主な仕様
光学系
Laser(nm) | 405, 488, 561, 638 |
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照射方式 | 同軸照射 |
蛍光チャンネル数 | 34PMT (8カラー以上) |
分光方式 | プリズムアレイ分光法 |
散乱光チャンネル |
前方散乱光(FSC) 側方散乱光(SSC) |
信号解像度 |
16ビット 50MHz |
本体
寸法(cm) |
本体: W66 × D63.5 × H67.4 外部タンクホルダー: W30 × D15 × H14 |
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質量 |
本体: 約95㎏(乾燥時) 外部タンクホルダー: 約1.8㎏(乾燥時) |
電源 |
AC100V - 240V, 50/60Hz (日本国内仕様はAC100V, 50/60Hz) |
消費電力 | 350W(最大) |
動作温度 |
17.5℃〜27.5℃ 室内変動: 5℃以内 |