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マレーシアの取引先における労働者の人権侵害に関する指摘について

マレーシアの取引先における労働者の人権侵害に関する指摘について

2024年12月13日

Sony EMCS (Malaysia) Sdn. Bhd.の取引先の一社であるKawaguchi Manufacturing Sdn. Bhd.において、労働者への人権侵害の疑いに関する指摘がありました。

ソニーは、全ての人の、国際的に認識されている人権を尊重し、支持しています。
責任あるサプライチェーンを実現するために、「ソニーサプライチェーン行動規範」を制定し、サプライヤーとその製造工場において人権を含む行動規範の要求事項が遵守されるよう、定期的なアセスメント(評価)を行っています。「ソニーサプライチェーン行動規範」では、ソニーの事業所およびサプライチェーンにおける搾取的労働、パスポートや身分証明書の没収、雇用手数料などの徴収を含む強制労働を禁止しています。また、多くの国際企業が加盟しているResponsible Business Alliance(RBA)にも加盟し、政府、業界、その他ステークホルダーとも協力しています。
「ソニーサプライチェーン行動規範」に対する違反や違反のおそれがNGOレポートやメディア報道などの外部より指摘された場合には、第三者監査人によるRBA監査の実施を含め、当該指摘を受けた製造現場での事実確認を行っています。その結果、サプライヤーの製造現場において違反の事実が認識された場合、速やかに改善計画の立案を求めます。また、改善計画の進捗についての報告を求め、必要に応じてフォローアップ監査の実施による改善内容の確認を行っています。そして、「ソニーサプライチェーン行動規範」に対する重大な違反が確認された場合や、調査や監査の実施に際して十分な協力が得られない場合は、当該サプライヤーとの取引関係を見直すことを基本方針としています。

今回指摘のあったサプライヤーについては、上記方針に従い、現地での第三者監査の実施や同社との直接コミュニケーション等を含む調査を実施しました。これらの調査を通じ、同社における行動規範への違反行為があることを認識しましたので、同社に対して、速やかな是正処置の実施を要請しました。これには、適切な賃金の支払い、労働時間の適正管理、寮の生活環境の改善などを含みます。
その後、同社に対して改善策の進捗状況の報告を求めてきましたが、大きな進展は確認できず、また、同社の経営状況は大幅に悪化している模様です。このような状況に鑑み、同社との取引を中止せざるを得ないという結論に至りました。 今後は、RBAや他の関係組織と協力し、影響を受けた移民労働者に対する合理的な支援と救済策を模索することに重点を移していきます。

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