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報道資料
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2021年11月10日

ラグビー国内新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」とオフィシャルサービスパートナー契約を締結

審判判定補助システムの「TMO」と脳振とうの確認を支援する「HIA」を提供

JAPAN RUGBY LEAGUE ONE

ソニー株式会社(以下、ソニー)は、2022年1月から開幕予定のラグビーの国内新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(ジャパンラグビー リーグワン)」に、ソニーのグループ会社であるホークアイ(Hawk-Eye Innovations)の審判判定補助システム「TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)」と、選手の脳振とうの確認を支援するシステム「HIA(ヘッド・インジャリー・アセスメント)」を提供※1するオフィシャルサービスパートナー契約を締結しました。

TMOおよびHIAでは、ホークアイのビデオレビューシステム(SMART = Synchronized Multi-Angle Replay Technology)により、会場に設置された複数台の放送用カメラで撮影したさまざまな角度からの試合映像を同期再生します。判定が難しいシーンや危険なプレーなどを、ズームや巻き戻し再生、スロー再生、一時停止などを行って確認します。両システムは、試合の適正な進行や、選手の安全対策の向上を促進するもので、JAPAN RUGBY LEAGUE ONEに対しては、ソニーピーシーエル株式会社が機材提供および運営のサポートを行います。

ホークアイは、世界のラグビーの統括団体である、ワールドラグビーのテクノロジーパートナーでもあります。より安全で公正なプレーの支援に重点を置き、イングランドで開催されたラグビーワールドカップ2015以降、日本で開催されたラグビーワールドカップ2019を含むワールドラグビーのさまざまなイベントで、TMOやHIAなどのサービスを提供しています。

また、ホークアイの各種サービスは、テニスのイン・アウト判定(ELC = Electronic Line Calling)やサッカーのVAR(Video Assistant Referee)など、世界中の25種類以上の競技で採用され、より安全、公正で魅力的な試合運営に活用されています。

  • ※1DIVISION1とDIVISION2に提供します。

TMOについて

フィールド上のレフェリーに加えて、TMOと呼ばれるビデオ審判員がビデオオペレーションルームで常に試合映像を確認しています。レフェリーからビデオ判定を求められた際のほか、TMOからレフェリーにビデオ判定を要求する「チェックコール」が認められた際に、試合を一時中断してレフェリーらと密にコミュニケーションを取りながら映像を再確認し、判定を下します。

HIAについて

フィールド上で危険なプレーがあった際に、ドクターが試合映像をもとに、選手に脳振とうおよび脳振とうの疑いがないかを確認します。脳振とうの可能性があると判断された場合、レフェリーは試合を止めて該当の選手を一時退出させ、HIAの専門的な講習を受けた担当者(マッチドクター、チームドクター)が確認を行います。一時退出した選手の評価は最大12分間行い、その間は交代の選手が出場可能です。
脳振とうではないと判断された場合には試合に戻ることができますが、脳振とうと判断された場合、該当の選手はプレーを続行することはできません。これにより、脳振とうを起こした選手がそのままプレーを継続することを防ぎます。

一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン 専務理事 東海林 一氏のコメント

TMOはラグビーの公正な試合運営を実現する鍵です。また、HIAは選手の安全を確保する上で重要な機能であります。今般、ジャパンラグビー リーグワンの発足にあたり、ソニーグループの技術力を活用することで、世界の他ラグビーリーグとの比較において、高度なTMOとHIAを実現できることになりました。ジャパンラグビー リーグワンは、このようなインフラを生かし、ファンの皆さまに高品質でエキサイティングなゲームをお届けします。

ソニー株式会社 常務 河野 弘のコメント

JAPAN RUGBY LEAGUE ONEのオフィシャルサービスパートナーとして、より安全、公正な試合運営をサポートできることを、非常に光栄に思います。世界最高峰のさまざまなスポーツの現場で磨き上げてきたホークアイの技術とソリューションが、大志を掲げるJAPAN RUGBY LEAGUE ONEをサポートし、ひいては、日本ラグビーの世界への飛躍を後押しできることを強く願っています。

JAPAN RUGBY LEAGUE ONEについて

JAPAN RUGBY LEAGUE ONEは、2022年1月7日に開幕する、世界最高峰を目指すラグビーの新リーグです。24チームが参加し、DIVISION1からDIVISION3の3部制で行われます。
DIVISION 1の12チームは2カンファレンスに分かれ、リーグ戦では各チーム16試合を戦い、2022年シーズンは上位4チームによるプレーオフトーナメントによって優勝を争います。
JAPAN RUGBY LEAGUE ONEは、VALUEに「みんなのために FOR ALL」、VISIONに「あなたの街から、世界最高をつくろう」を掲げ、ファン、チーム、企業、そして地域とひとつとなり、日本ラグビーが育んだ「多様性の尊重」と「包摂の精神」を、普遍的価値として伝承し発展させていくことを目指しています。

ホークアイについて

ホークアイは2001年の創業以来、各種スポーツの審判判定補助サービスや、放送映像にビジュアル効果を追加するサービスで、業界の最前線に立ち続けてきました。世界最大級の各種スポーツイベントからも、ホークアイの判定の正確性は高く評価されています。ホークアイの画像解析技術やビデオリプレイ技術、グラフィックス技術は、スポーツの公平性、安全性、魅力、情報量の向上に貢献しています。ホークアイの技術革新は、各種スポーツにおける審判判定、映像コンテンツの制作および管理、ファンエンゲージメントの在り方を変化させ続けています。業界最高クラスの審判判定、放送技術、デジタルソリューションをスポーツ界に提供するという共通のミッションのもと、ホークアイはソニーのスポーツ事業の中核を担っています。

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