報道資料
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
検索日と情報が異なる可能性がございますので、 あらかじめご了承ください。
2022年5月6日
ソニー株式会社(東京都港区、以下、ソニー)、ソニーピーシーエル株式会社(東京都品川区、以下、ソニーPCL)、Sony Innovation Studios Inc.(米国 カリフォルニア州)が開発したソニーの"Crystal LED バーチャルプロダクションシステムソリューション"が、世界最大のディスプレイ学会であるThe Society for Information Display (以下、SID)より、2021年に市場に大きな影響を与えた、ディスプレイを活用した斬新で優れたアプリケーションと評価され、「2022 Display Industry Award, Display Application of the Year(年間最優秀ディスプレイアプリケーション賞)」を受賞しました。
受賞した"Crystal LED バーチャルプロダクションシステムソリューション"とは、大型LEDディスプレイ「Crystal LED Bシリーズ」、デジタルシネマカメラ「VENICE」、カメラトラッキングシステムとリアルタイムエンジンを組み合わせたインカメラVFXの手法により、クリエイターの映像表現の自由度を高める新たな撮影ソリューションです。
3DCGを中心としたバーチャル背景を、高精細・高輝度・広色域などの特長を持つCrystal LED Bシリーズに表示し、その手前に演者や被写体を配置してVENICEで撮影することで、合成などの後処理なくリアルタイムにCGと実写を組み合わせた映像制作を可能にします。Crystal LEDとVENICEの組み合わせは、色再現や階調表現における親和性が高く、編集作業の軽減と高品位な映像制作を実現します。また、Sony Innovation Studios Inc.が開発したポイントクラウドソフトウェア「Atom View」は、実在する場所やオブジェクトをスキャンして3DCGモデルに変換することができ、実写のようなバーチャル背景の制作が可能です。
日本においては、ソニーPCLが2020年よりバーチャルプロダクション技術の実証実験を開始し、現在では本格的にソリューション提供をしています。既にCM、映画、ミュージックビデオをはじめとしたさまざまなコンテンツ制作事業において実績をあげています。今後も、ソニーPCLは本年2月に新設した「清澄白河BASE」で、バーチャルプロダクションを含む先端制作技術とクリエイティブワークを提供し続けていきます。
「SID Display Industry Awardsは、前年に市場に投入された最高のディスプレイ製品またはアプリケーションを表彰します。ソニー、ソニーPCL、Sony Innovation Studios Inc.の3社が、"Crystal LED バーチャルプロダクションシステムソリューション"で受賞されたことを誇りに思います。イノベーションへの継続的な取り組みと、ディスプレイのパフォーマンスとソリューションの未来の形成へのを支援を称えます。」
SIDはディスプレイテクノロジーを広めるために1962年に設立され、ディスプレイ業界トップの科学者、エンジニア、企業研究者、ビジネス関係者で構成されている世界で最も権威のあるディスプレイ学会です。Display Industry AwardはSIDが1995年以来、その年に市場へ導入された最高のディスプレイ製品またはアプリケーションへ毎年授与する栄誉ある賞です。この賞にはDisplay of the Year(年間最優秀ディスプレイ)、Display Application of the Year(年間最優秀ディスプレイアプリケーション)、Display Component of the Year(年間最優秀ディスプレイコンポーネント)の3つのカテゴリーがあります。