報道資料
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2022年12月22日
立体的な音場に没入できる音楽体験「360 Reality Audio」の対応範囲を広げて新たな感動を創出
ソニーは、世界で初めて※1、フルオブジェクトベースの立体音響技術によるライブのリアルタイム配信を実現し、立体的な音場に没入できる音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」の対応範囲を広げます。
昨今の社会環境や技術進化により、ライブ等をオンラインで楽しむことが一般的となりましたが、場所や移動などに制約されることのない手軽さが評価される一方、臨場感の実現が課題とされています。ソニーは独自の360立体音響技術を進化させ、「360 Reality Audio」による立体的な音と映像のリアルタイム配信を可能にすることで、ライブやコンサートを会場で楽しむようなリアリティをその場にいなくても同時進行で体験できます。
「360 Reality Audio」でリアルタイムに配信するライブの第一弾は、2023年1月19日に開催予定のアーティスト 宇多田ヒカルによる配信イベント『40代はいろいろ♫』です※2。1万人限定の無料配信を予定しています。
今後、当社は音楽業界の関係者と連携しながら、「360 Reality Audio」によるライブのリアルタイム配信の事業化を推進し、立体的な音楽体験が可能な配信サービスの拡大を図っていきます。
立体的な音楽体験を実現するにはまず、サウンドエンジニアがボーカルやギター、ドラムなどの音源一つひとつに位置情報を付与して球状の空間に配置する作業が発生します。ソニーはリアルタイム配信のための「360 Reality Audio」制作ツールを新たに開発し、サウンドエンジニアの制作環境を整備しています。本ツールによって、エンジニアは音源を自由かつ即座に配置でき、意図通りの立体感のある音づくりを実現します。
加えて、音楽をサーバーに送信してユーザーに届けるために、位置情報を含めた音声データを一度圧縮(エンコード)するプロセスがありますが、高音質を保つためには、一定の処理時間がかかります。ライブ配信に重要なリアルタイム性の実現に向けて、ソニーは独自の音質処理アルゴリズムを開発しました。さらに、「360 Reality Audio」がオブジェクトベースの立体音響技術である点を生かして各音源(オブジェクト)に与えられる情報量(ビットレート)を自動的に最適化することで、聴覚上の品質を損なわずに、短時間の音声データの圧縮により映像と同期したリアルタイムでの配信を可能にしています。
ユーザーが「360 Reality Audio」リアルタイム配信を楽しむためのアプリ「360 Reality Audio Live(サンロクマル・リアリティオーディオ・ライブ)」※3を米国のソフトウエア会社Streamsoft Inc.と共同で開発しました。本アプリとお手持ちのヘッドホン※4で新たなライブエンタテインメントが楽しめます。
さらに、本アプリにはリアルタイムチャット機能が搭載されており、アーティストと視聴者、視聴者同士によるリアルタイムのコミュニケーションを取ることができ、オンラインでも会場で参加しているような一体感を実現します。
宇多田ヒカルが満40歳を迎える2023年1月19日(木)日本時間21時より、世界※5向けに配信する予定です。1万人限定※6の無料ライブです。視聴にはアプリ「360 Reality Audio Live」とヘッドホンが必要です。詳細については下記サイトをご覧ください。
ソニーのオブジェクトベースの360立体音響技術で、アーティストがライブ演奏をする場に入り込んだかのような、臨場感豊かな音場を実現する音楽体験です。コンテンツの制作時には、アーティストやクリエイターの創造性や音楽性に従って、ボーカル、コーラス、楽器などの音源に位置情報を付けて全方位に配置することが可能です。コンテンツの再生時には、制作意図が反映された、360°全ての方向から音が届く体験を楽しめます。