報道資料
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2025年3月6日
インクルーシブデザインを取り入れ開発した商品や取り組み事例を展示
ソニー株式会社(以下、ソニー)は、3月10日〜14日に米国・アナハイムで開催されるアクセシビリティに関する国際会議「CSUN Assistive Technology Conference 2025」に出展します。
ソニーは、「誰もが感動を分かち合える未来を、イノベーションの力で。」をテーマに、製品やサービス、体験のアクセシビリティ向上の取り組みを推進しています。2025年度以降に商品開発が行われる製品の商品化プロセスに、多様なニーズをもつ人たちとともに検討し、その声を反映するインクルーシブデザインを取り入れていきます。
本出展では、メニュー表示時間の調整や、色反転やグレースケール表示などの機能を搭載した4K液晶/有機ELテレビ ブラビア®や、耳をふさがない構造で周囲の音を自然に聞くことができる『LinkBuds Open(リンクバッズ オープン)』をはじめ、アクセシビリティに配慮したソニーの製品やインクルーシブデザインに関するさまざまな取り組みを紹介します。
ブラビアは、「誰かの介助を求めることなく、自分でテレビをもっと使いこなしたい」という障がい当事者の声を踏まえて、さまざまなアクセシビリティ機能を搭載しています。番組表や設定画面などのテレビ画面上に現れる文字情報を読み上げる音声読み上げ機能が初期設定時から利用可能なほか、メニュー表示時間を調整する機能や、ロービジョンの方や視覚過敏の方などに配慮した色反転およびグレースケール表示機能などに対応しています。今回展示する、『BRAVIA 9』『BRAVIA 8』の両シリーズは、サウンドバーを接続するためのeARC HDMI端子とS-CENTER端子の位置を示す凸点を備えており、スムーズなセットアップをサポートします。
サウンドバーやホームシアターシステムでは、テレビとのケーブル接続のしやすさやテレビの音声の聞き取りやすさを高める取り組みを続けています。また、スマートフォンアプリ「BRAVIA Connect」※1 では、対応したテレビやサウンドバーをスマートフォンのスクリーンリーダー機能を使って操作することが可能です。さらに、『BRAVIA Theatre Bar 9 (HT-A9000)』『BRAVIA Theatre Bar 8 (HT-A8000)』の背面パネルにある凸点は、テレビと接続するためのHDMI端子やS-CENTER端子の位置を示しています。
LinkBuds Openは、リング型ドライバーユニットを搭載し、耳をふさがずに周囲の音や自分の声を自然に聞きながら会話や音楽などのエンタテインメントを楽しめます。空気を含むフックを備えた柔らかいフィッティングサポーターにより、耳への圧力を低減しながら、安定した装着が可能です。また、ヘッドホン本体やケースに滑りにくい素材やデザインを採用するなど、視覚障がいのある方の声を取り入れて設計されています。日本国内では、視覚障がい者歩行支援アプリ「Eye Navi(アイナビ)」(株式会社コンピュータサイエンス研究所)と連携し、直感的な音声案内機能に対応しています。
さらに、ソニーのオーディオ製品では、視覚障がいのある方をアシストするために、視覚だけではなく触覚でもパッケージ内のQRコード※2 を認識しやすい目印を導入する取り組み「Guide for QR」を開始しています。これにより、製品の使いかた情報へより簡単にアクセスできるようになります。会場では、実際に導入されているLinkBuds Openのパッケージを試すことができるほか、QRコードに気づきやすくするために切り欠きや立体加工を施したハンドアウトを配布します。
Guide for QR の詳細情報はウェブサイトをご覧ください。
OTC補聴器※3 は、開発前からインタビューを通じてユーザーの声に耳を傾け、WSオーディオロジー社とのパートナーシップのもと共同開発しています。Bluetooth®に対応し、ストリーミング音楽再生機能を備えた※4 『CRE-E10』と、小型サイズで目立ちにくい『CRE-C20』の両機種は、スマートフォンの専用アプリを用いることで、自分の聴力に合わせた設定が可能です※5 。また、両機種とも充電対応モデルであることから、1度の充電で最大28時間、快適に使用することができます。
デジタルカメラの一部モデルに搭載している、液晶が見えづらいユーザーの操作をアシストする音声読み上げ機能※6と、ボタン操作で簡単に画面表示の拡大倍率を変えることができるメニュー画面拡大機能※7を紹介します。いずれも、カメラを愛好する視覚障がいのある社員の声をもとに開発しました。
網膜投影カメラキット『DSC-HX99 RNV kit』は、眼のピント調節能力の影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を利用し、カメラがとらえる景色を網膜に投影することで、ロービジョンの方も写真や動画の撮影を楽しめるカメラです。サイバーショット®『DSC-HX99』と、株式会社QDレーザのビューファインダー『RETISSA NEOVIEWER (レティッサ ネオビューワ)』 ※8の組み合わせにより、撮影の楽しさや感動のシーンを共有する喜びを体験できます。
視覚障がいのある方の生活を支援する非営利団体Braille Instituteと協力して制作した、点字と音声による商品説明機能を備えた店頭展示台を紹介します。音声による商品説明機能は、2023年より米国の家電量販店の925店舗に導入しており、点字による商品説明機能も取り入れています。
また、展示に加えて、3月12日にソニーの取り組みを紹介するセッションを実施します。
ソニー株式会社 副社長 木井 一生とソニー・エレクトロニクス プレジデント 兼 COO ニール・マノウィッツから、ソニーがめざすアクセシビリティについて、「Driving Innovation for an Inclusive Tomorrow(インクルーシブな明日に向けたイノベーション推進)」と題した動画でメッセージをお伝えします。また、ソニー・エレクトロニクスのアクセシビリティ責任者のマイク・ネジャットが、障がい者団体との連携や協業から、アクセシビリティに配慮した最新の製品まで、ソニーのアクセシビリティに関する取り組みを紹介します。
「ソニー」および「SONY」、ならびに本書で使用される商品名、サービス名およびロゴマークは、ソニーグループ株式会社またはその関連会社の登録商標または商標です。その他の商品名、サービス名、会社名またはロゴマークは、各社の商標、登録商標もしくは称号です。