SONY

聞かせて先輩!
後輩記者のTakeaway
LinkBuds Sが実現するシームレスなライフスタイル、サステナビリティへの想い

本坊健一郎さんと加藤功将さんが、再生プラスチックを用いた素材を手元に、向かい合って座り、笑っている写真。

青い地球を思わせる、世界でたった一つのマーブル模様。

昨年秋に誕生した完全ワイヤレスヘッドホン『LinkBuds S(リンクバッズ エス)』のカラーバリエーション「アースブルー」は、従来の環境保全活動の枠を超え、新しいデザイン表現の核として再生素材を用いるというチャレンジで話題を呼びました。

このヘッドホンの開発に携わったのが、入社5年目の本坊健一郎さんです。インタビュアーを務めた広報部の加藤功将さんは入社4年目。企画の背景にあったというZ世代の価値観や、ソニーの新たな挑戦について、同世代の二人が語り合いました。

加藤功将さんのバストアップ写真。

私がインタビューします!

加藤功将さん

ソニー株式会社 コーポレートコミュニケーション部門 広報部

オーディオ製品などの広報を担当しています。休日はお笑いや音楽のライブに行ったり、ラップやゲームをしたりしています。

本坊健一郎さんのバストアップ写真。

お話を伺ったのは…

本坊健一郎さん

ソニー株式会社 共創戦略推進部門 パーソナルエンタテインメント商品企画部

完全独立型ワイヤレスヘッドホンの商品企画をしています。趣味は映画館やライブに行くことと、ゴルフです。

「生活のどの瞬間にも音楽やコンテンツが欲しい」のがZ世代

本坊健一郎さんと加藤功将さんが、再生プラスチックを用いた素材を手元に、向かい合って座り、真面目に話し合っている写真。

加藤:本坊さんは私より少し年上ですが、年齢が近いとは思えないくらい、ふだんの会議でご一緒してもバリバリ活躍されているんですよ。そういえば、商品企画部にはどういう経緯で入られたんですか?

本坊:入社時から商品企画部で、配属先がヘッドホンだったんです。音楽はずっと好きだったので、ありがたいなぁと思いながらやっています。

加藤:『LinkBuds S』、私も愛用しています。開発の背景として、私たちもギリギリ同世代ですけれど、特にZ世代のライフスタイルに注目されたそうですね。

本坊:はい。開発に先立ち、世界各都市の若者にアンケート調査やインタビューを行いました。すると若い世代ほど長時間ヘッドホンをつけていること、かつ動画・音楽・SNSと幅広いコンテンツを利用していることがわかったんです。

本坊健一郎さんの横顔アップ写真。

Z世代には「生活のどの瞬間にも音楽やコンテンツが欲しい」というニーズがあります。家事をしながら「ながら聴き」したり、集中してコンテンツに没入したり、その合間に他のことをしたり──リアルの音とオンラインの音をシームレスに行き来したいんです。

そのためには、ずっと快適につけていられて、様々なコンテンツを思う存分楽しめるヘッドホンが必要ですよね。そんなイメージから生まれたのがLinkBudsシリーズです。

シームレスな行き来が心地いい、耳に入るスマートデバイス

加藤:シームレスにいろんなコンテンツを行き来する…確かに私もよくやっています。ゲームが好きなんですけど、いわゆる"作業ゲー"でレベル上げをしているときは、別の端末で配信を見たりとか。

『LinkBuds S』はヘッドホンをつけたままPCとの接続からスマホとの接続へと切り替えられる。集中したいときはノイズキャンセリング機能でハイレゾ音質を楽しみ、周りの人と話したいときはアンビエントサウンド(外音取り込み)モードにして…と、すべてが自然につながる感じが心地よくて。

加藤功将さんが素材を見ながら笑顔で話している写真。

本坊:まさに狙い通りの使い方です。小型軽量ボディでより耳にフィットすること、ノイズキャンセリング機能&アンビエントサウンドモードで周囲の音を丸ごとコントロールできること、「Auto Play」機能が自分の行動に応じて好きな音楽を自動再生してくれること。この3つが、『LinkBuds S』が目指すシームレスな世界を実現するポイントになっています。

本坊健一郎さんが素材を見ながら真面目に話している写真。

加藤:自分の発話で音楽が止まり、しばらくすると自動で流れ出す「スピーク・トゥ・チャット」機能も便利ですよね。単に音を鳴らすだけじゃなくて、耳に入るスマートデバイスといった感じを受けました。

「自分がものを選ぶ」という自然な行為が環境保全につながる

加藤:そしてこちらが、2022年秋に登場した『LinkBuds S 』の「アースブルー」ですね。

本坊健一郎さんの手のアップとLink Buds Sの写真。

本坊:ソニーは2050年までに環境負荷ゼロを目指す環境計画「Road to Zero」を推進中で、「アースブルー」もその取り組みの一環です。市場回収したウォーターサーバーボトルから生成した再生素材を使って、本体とケースをマーブル柄のデザインにしています。

Link Buds Sができるまでの過程を表現したイラスト。
オフィスや家庭に置く方も増えたウォーターサーバー。そこから発生する大量のボトルを再生原料とするため、ソニーは独自の技術を開発しました。

本坊:今日は使用している素材の一例として、見本を持ってきました。薄いピンクとブルーがウォーターサーバーボトルから作った素材です。

再生プラスチックを使用したピンクとブルーの素材の写真。

加藤:これらに、工場回収の樹脂を活用した再生素材などを混ぜて、マーブル柄を表現しているんですね。

本坊健一郎さんが透明の素材を持っている手のアップとLink Buds S、ピンク、ブルー、ブルーのマーブルの素材の写真

本坊:ウォーターサーバーボトルの素材は粘性が高く、穏やかに混ぜることでマーブル模様ができるんです。混ぜ方の調整が難しいので、デザイナーやエンジニアと何度も試行錯誤しました。混ざり方は本当にバラバラなので、世界に一つの自分だけの柄になります。

素材からLink Buds Sのケースが作られていく過程の写真3枚。
日本でのマーブル模様の原理確認時の写真
実際にLink Buds Sを着用している加藤功将さんの横顔アップの写真。

加藤:「アースブルー」の話を初めて聞いたとき、「これはすごいのが来た!」と感動したんです。

当時、私は広報部ではなくサステナビリティ推進部にいて、環境保全との向き合い方を模索していました。企業の責任としてのサステナビリティはもちろんですが、自分たち社員の側からも、何か社会にプラスになる動きもより推進していくべきなんじゃないかと。

そんなときに再生素材を活用した世界に一つのデザイン表現と寄付活動がセットになった、どストライクの企画が出てきたので、もう嬉しくて…。

本坊:加藤さんたちには、どうしたら寄付の仕組みができるのかといったところから、ずっと相談にのっていただきましたよね。

本坊健一郎さんと加藤功将さんが、再生プラスチックを用いた素材を手元に、向かい合って座り、視線は合わせずにお互い笑っている写真。

加藤:寄付先(※)の国際環境NGOコンサベーション・インターナショナルさんとの会議には、私たちも入っていましたね。

肌感覚としてZ世代の間では、環境配慮は当たり前の領域になっている気がします。その分、企業がサステナビリティに取り組んでも「当然でしょ?」と思われてあまりZ世代には響かないのが個人的な悩みでした。

本坊健一郎さん側から撮影し、加藤功将さんが本坊さんに向かって語りかけている写真。

加藤:ところが「アースブルー」は、再生素材の生かし方が全く違ったんです。

環境のために"使わなきゃいけない"じゃなくて、素材そのものが新しい表現やユニーク性につながっている。そこがすごくカッコよくて。

そして「アースブルー」を含む『LinkBuds S』全色は、1台あたり2ドルが海洋保護活動に取り組むコンサベーション・インターナショナルさんに寄付されます。"買うだけで社会貢献までできる"気軽さも、同世代にきっと響くだろうと。

本坊:ありがとうございます。「自分がものを選ぶ」という自然な行為のなかで環境に貢献できる──それは「アースブルー」で特に大事にしたかったことです。

本坊健一郎さんの両手のアップとLink Buds Sの写真。

新たな素材を使用したモデルだからといって価格が高いわけでもなく、一つのカラーバリエーションとして存在させたかった。ライフスタイルもサステナビリティも、「無理しないで変わる」ためのシームレスなデザインが続けるポイントになる気がします。

これからもどんどん再生素材を使って、ポジティブな提案をしていきたい。「再生素材を使うのってカッコいいよね」という感覚が広がっていけば、世の中にとってもいい動きにつながるんじゃないかなと思っています。

本坊健一郎さんと加藤功将さんがそれぞれLink Buds Sを持って正面を向いて笑っている写真。

加藤記者のTakeaway

・製品の魅力につながるサステナビリティ推進活動

サステナビリティへの取り組みは「責任と貢献」といわれることもあり、どちらも重要です。再生素材を使用することで、新たな製品の魅力が生まれたこの取り組みは「貢献」に近いと思います。ビジネスと両立した貢献だからこそ、まさにサステナビリティ推進活動なのかなと感じました。

・誰のためになるかをとことん考える

ながらと没入を切り替えながらコンテンツを漁り、サステナビリティにも興味のある私を狙ったかのような『LinkBuds S』。もちろん私のためだけの製品ではないのですが、同じような価値観をもった同世代は多いはずです。お客様のライフスタイルとじっくり向き合ったからこそ生まれた製品ですが、私も誰のための仕事かをもっと具体的に想像してみようと思いました。

・アイデアを実現化するための試行錯誤を怠らない

社会人4年目に突入し、難題に粘り強く取り組むより、諦めるところは諦めて、効率的にタスクをこなしていく考え方になってしまいがちでした。しかし、本坊さんをはじめとする多くの方々が、再生素材による新たな表現を製品に落とし込むというアイデアを実現化するために試行錯誤を繰り返されたお話を聞いて、自分の仕事への向き合い方を再考するきっかけになりました。

※コンサベーション・インターナショナルへの寄付は、日本およびヨーロッパでの販売に適用されます。

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