2025年3月10日から14日まで米国カリフォルニア州アナハイムで開催される第40回 CSUN Assistive Technology Conferenceに、ソニー株式会社が出展します。
CSUNは、「アクセシビリティ」をキーワードとした最新の製品・サービスや取り組みについて紹介する国際会議で、
毎年、障がいのある多くのユーザーはじめ、業界をリードするさまざまな企業や政府・有識者が集まります。
ソニーは、インクルーシブな未来に向けて、誰もが自分らしく、
そして、感動を分かち合える世界を目指し、製品、サービス、体験のアクセシビリティを高めています。
その一環として2018年から本イベントに参加しております。
また、アクセシビリティに配慮した製品の展示及びソニーが取り組む
アクセシビリティに関する活動などを紹介するセッションを予定しています。
「誰かの介助を求めることなく、自分でテレビをもっと使いこなしたい」という障がい当事者の方の声に基づき、ブラビア™のアクセシビリティ機能は進化を続けています。また、家族や友だちとテレビを共用し、感動をわかち合うための存在であり続けるために、新たな機能も搭載致しました。
テレビの音の臨場感や聞き取りやすさを向上させるサウンドバー/ホームシアターシステム。ソニーは、設置・接続のしやすさや日常の使いやすさ、音声の聞き取りやすさなど、ブラビアテレビと共にアクセシビリティ向上の取り組みを続けています。
さらに近年、スマートフォンアプリ「BRAVIA Connect」をリリースし、対応したテレビ/サウンドバーを視覚障がいがある方にとってインフラとなるスマートフォンから、スクリーンリーダー機能を使って操作できるようにしました。
ソニーは、LinkBudsシリーズにおいて、完全ワイヤレスヘッドホン2機種とワイヤレスポータブルスピーカー1機種を発売※しました。 LinkBudsシリーズはオンラインとリアルをシームレスに繋ぎ、周囲の音を自然に聞きつつコンテンツを快適に「ながら聴き」することができます。
CSUNでは、LinkBuds Openを出展します。
LinkBuds Openは、リング型ドライバーユニットを搭載し、耳をふさがない構造の完全ワイヤレス型ヘッドホンです。ヘッドホンを装着しても耳をふさがず、周囲の音を自然に聞きながらヘッドホンを通じてあらゆる情報を得たり、音楽などのエンタテインメントを楽しめます。 視覚障がいがあるユーザーの声を取り入れて設計されています。
日本国内では、視覚障がい者歩行支援アプリ「Eye Navi(アイナビ)」※の音声案内を聴くことができます。このアプリケーションは日本でのみ利用可能です。
2022年の米国FDA(Food and Drug Administration)による規制変更に伴い、医療機器である補聴器の販売が、専門家を有する販売事業者を通じた従来の販路だけでなく、新たにコンスーマー販路(OTC)にも広がっています。 ソニーでは開発前からインタビューを通してユーザーの声に耳を傾け、WSオーディオロジー社とのパートナーシップのもと共同で開発を行ってきました。これまでの補聴器とは異なる外観で新しい装用スタイルを提案する「CRE-E10」と2024年8月に発売した最小サイズで目立ちにくい「CRE-C20」を出展します。
デジタル一眼カメラの醍醐味である高画質による高い表現力を実現するため、一人でも多くのユーザーにαの機能を余すことなく使ってもらいたい。そんな想いから、カメラを愛好する視覚障がいのある社員と議論を重ね、音声読み上げ機能を開発。F値、シャッタースピードなど撮影時に必要な情報をどういった順で読み上げるのが最適か決めました。他にも、メニュー画面拡大機能などこだわりのアクセシビリティ機能を搭載したαは、年齢や障がいの有無に関わらず、クリエイターの相棒となりサポートし続けます。
世界に2億5千万人いると言われるロービジョン※の方々に撮影する楽しさを届けたい。より多くの人に、感動や記憶に残したいシーンを共有する喜びを感じてほしい。そんな想いからこの網膜投影カメラキットは生まれました。
眼のピント調節能力の影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を利用して、ピントの合った画像を網膜の周辺部にまで投影することで、ロービジョン者の"見えにくい"を"見える" に変えます。盲学校などの協力も得て、当事者による評価やインタビューの声も反映し、高倍率ズームなどカメラならではの機能を搭載し、ロービジョン者も、本格的な撮影を楽しむことができます。
ソニー製品は、パッケージ内のQRコード認識性向上に関する取り組みを開始しました。
視覚だけではなく触覚でもQRコードの位置を認識できるよう目印を導入していきます。
CSUN2025では、以下のセッションを予定しています。
ソニー株式会社 副社長 木井 一生とソニー・エレクトロニクス ノースアメリカ 社長 兼 COO ニール・マノウィッツから、ソニーがめざすアクセシビリティについてメッセージをお伝えします。そして、ソニー・エレクトロニクス ノースアメリカのMahyar Nejatからソニーと障がい者団体との連携や協業、アクセシビリティに配慮した最新の製品など、ソニーのアクセシビリティに関する取り組みを紹介します。