SONY

サイトワールド2023 出展レポート

2023年12月1日

2023年11月1日から3日の三日間、錦糸町のすみだ産業会館サンライズホールにて、視覚障がい者向けの総合イベント「サイトワールド」が開催されました。3日間で3560名のお客様が来場し、入り口付近に構えたソニーのブースにも多くのお客様にお立ち寄りいただきました。

ソニーブースの様子

会場に入るとまずは4K液晶テレビ ブラビア®の画面が目に入りました。ブラビア®はアクセシビリティ機能を使う人も使わない人も共用できるよう使いやすく設計されています。お客様はリモコンのワンボタンで読み上げ機能をオン/オフできたり、読み上げスピードを9段階から選べたりなど、細やかなアクセシビリティ機能の説明を熱心に聞かれていました。

(左上から)4K液晶テレビ ブラビア、完全ワイヤレス型ヘッドホン LinkBuds、網膜投影カメラキットなど各ブースで実演展示を実施し多くの来場者の方にお試しいただきました

完全ワイヤレス型ヘッドホン LinkBuds(リンクバッズ)では、視覚障がい者歩行支援アプリ「Eye Navi(アイナビ)」(株式会社コンピュータサイエンス研究所)と連携し、顔の向きに応じた直感的な音声案内機能の体験を技術展示しました。街並みの写真をスマートフォンのカメラで映すことで疑似的に周囲の情報をLinkBudsで読み上げるデモを体験された方々から実用化にむけて多くのご意見をいただきました。

スマートフォンのXperiaでは写真撮影画面の傾きを音で知らせる機能を紹介したところ、機能に加えて、機器本体の側面にシャッターボタンがあることをポジティブに捉えられている方も多くいらっしゃいました。

デジタル一眼カメラ αは業界初のメニューや操作画面の読み上げ・拡大表示機能を紹介。カメラ好きの方には「撮影時の設定がわかりやすくなる」、カメラ初心者の方からも「これを機会に一眼カメラを勉強してみようかな」などと嬉しい言葉をいただきました。
また、 QDレーザ社と共同出展した網膜投影カメラキットではレーザ網膜投影ビューファインダーをじっくり試される方も多く、見えづらいから見える感動を実際にご体験頂いた方々は、思わず喜びや驚きの声をあげていらっしゃいました。

4年ぶりとなった本イベントでは、多くの来場者の方々に多様な観点で製品を体験いただき、新たな気づきや改善につながる貴重な意見、そして励みとなる感想を多くいただきました。

サイトワールドの実行委員長であり、ご自身も視覚に障がいがある荒川様のコメント

サイトワールドは視覚障がい者への情報提供を目的に2006年にスタートしました。相互に発信しあうことが大切であるという考えのもと、展示会だけではなく、障がいがある方との意見を交換できるよう、別フロアではイベントも併せて開催しています。
昔は視覚障がい者専用の機器が多かったですが、スマートフォンの台頭を機に、昨今はすべての人を意識したユニバーサルなデザインの機器やサービスの紹介や展示が増えてきました。
私は視覚障がい者向け支援機器の販売、サポートの会社の代表を務めていますが、私がサイトワールドでもこの会社でも目指している世界は、よりユニバーサルな機器やサービスで満たされていくこと。そういった世界の中で、サポートの必要がある方たちに手をさしのべていきたいと思っていますし、その世界に近づくべく我々の声を届けていきたいと思います。ソニーの今後の出展に関しても期待をしております。

サイトワールド実行委員長 荒川様
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