
環境を考える、
ソニーのオーディオ
ソニーのオーディオ製品は、優れたサウンドと環境への配慮を実現するよう設計されています。
ソニーグループの環境中期目標「Green Management 2025」のもとで、ソニーは製品とパッケージにおけるバージンプラスチックの使用量削減に取り組んでいます。
製品における再生材の活用
バージンプラスチックの使用量を削減するために、ソニーのホームオーディオ製品では再生プラスチックを採用しています。
素材の違いが音質に大きく影響するため、数年にわたり研究を重ね、環境への配慮と音質のどちらも妥協しない独自の再生プラスチックを開発しました。
ソニーの再生プラスチックは市場から回収された使用済みの水ボトルや、工場や市場から排出された廃ディスクなどを原料に使用しています。
回収された原料は、フィルムやコーティング剤を除去して原料に配合されます。美しく響く音を目指して、配合を変えながら何度も試作を重ね、オーディオ製品のための独自の材料を作り上げました。
[1]ディスク [2]水ボトル [3]粉砕 [4]再生PC樹脂 [5] ABS系樹脂、難燃剤、添加剤の配合を調整 [6]ペレット
新しいサウンドバーでは、再生プラスチックを複数の部品に使用することで、バージンプラスチックの使用量を従来モデルに比べて約65%削減しています。
[1] 従来モデル [2] 最新モデル

BRAVIA Theatre Bar 9やBRAVIA Theatre Quadなどに使われている布素材も、ペットボトルから作られたリサイクル素材です。
音質への影響、デザイン性を考慮し、素材や色にこだわって最適なものを採用しています。
パッケージの環境配慮
パッケージにおいても、緩衝材に再生材を使用することや取っ手を紙素材にするなどし、
プラスチック使用量の低減に取り組んでいます。
新しいサウンドバーの梱包では、パッケージに使用するバージンプラスチックの量を従来モデルよりも約95%削減しました。また、パッケージに印字される製品情報も必要最小限に抑え、インク使用量も従来比で約60%削減しました。パッケージのデザインと製品保護のための強度を損なうことなく、環境への負担を低減する配慮を行っています。
[1] 従来モデル [2] 最新モデル

環境に配慮した紙素材
ソニーは、竹、さとうきび、市場回収リサイクルペーパーを原料に開発した紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」を、BRAVIA Theatre U、HT-AX7のパッケージに採用しています。今後もさまざまな製品のパッケージに環境に配慮したオリジナルブレンドマテリアルを導入していきます。

開発者インタビュー
ソニー株式会社
ホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ事業本部
ホームプロダクト事業部 ホーム商品技術部

ホームオーディオでは2010年頃から、再生プラスチックの採用に取り組んでいます。その中で、バージンプラスチックに劣る性能を改良しながら、設計を工夫し、製品に使えるようにしてきました。2016年には、音質も考慮した再生プラスチックを開発し、製品の内部部品を中心に採用しています。
しかし、さらなる再生プラスチックの使用拡大を実現するためには、製品への適応範囲を広げる必要があり、今回新たに、難燃性を付与した再生プラスチックの開発に成功しました。開発に際し、今まで使用していた素材の音質にいかに近づけるかを念頭に置き、検討を進めました。いくつもの配合を検討し、強度評価や試作を繰り返すことで、音質はもちろんのこと、製品としての物性を満たす材料を作り上げることができました。
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