— それぞれのα7 —
- 展示期間
- 2015年6月19日(金)~7月2日(木)
- 展示時間
- 11:00~19:00
※6月20日(土) 13:00~14:00は、ギャラリー内でソニーワールドフォトグラフィーアワード2015 日本部門賞授賞式を行います。予めご了承ください。
ギャラリートーク開催のお知らせ
ゲストの方とノンライツRF友の会メンバーによるギャラリートークを開催します。
- 開催日時
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6月20日(土) 15:30~16:30
- ハービー・山口氏、市川泰憲 氏(日本カメラ博物館)
- ノンライツRF友の会(谷雄治、永島明、宝槻稔、山田淳、渡辺和哉)
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6月28日(日) 16:30~17:30
- 『作者と語る会』(作者との会話をお楽しみください。)
- 市川泰憲 氏(日本カメラ博物館)
- ノンライツRF友の会 (永島明、宝槻稔、山田淳)
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6月20日(土) 15:30~16:30
- 開催場所
- ソニーイメージングギャラリー 銀座(ソニービル6階)
- 入場無料、事前予約不要です。
- ギャラリートークは記録のために録画します。
- 座席はございません。
「ノンライツRF友の会」は、ライカではないRF式(レンジファインダー式)カメラと世界中のライカマウントレンズを愛好する写真家グループです。その起こりは、「ライカライカと草木もなびく」と言われたクラシックカメラブームの真っただ中で、ライカばかりがRFカメラじゃないという反骨心(へそ曲がり精神)から、いろいろなカメラとレンズを使って写真を撮るのだという心意気で始まりました。
「ノンライツRF友の会」とミラーレス機の登場
約10年前の結成当時は、すでにデジタルカメラは黎明期を過ぎ本格的なデジタルカメラの時代に入ろうとしていました。「カメラ」とはデジタルカメラを指し、デジタル一眼レフカメラが主流になっていました。その後デジタルのRF機も登場しましたが、あるときミラーレスカメラが登場し、ノンライツメンバーの写真ライフも大きく変わりました。
僕らは決してデジタル一眼レフカメラを否定しているわけではありません。ときにはライカをも使って撮影することだってあります。それでも、ミラーレス機にマウントアダプターを取り付ければ、世界のライカレンズを含め、さまざまなカメラのレンズが楽しめる時代が来たのです。いまこそ、会の由来となった反骨と自由の精神を忘れずに、いろいろチャレンジができる時代の到来なのです。
ソニー 「α7シリーズ」との出会い
ノンライツRF友の会メンバーが探し求めていたカメラは、世の中に沢山あるレンズ達を如何に使うことができるかという点が決め手です。メンバーが好んで愛用するRF式カメラ用のライカマウントレンズとミラーレスカメラは相性が素晴らしく良いのです。ミラーレス機のなかでもソニーの「α7シリーズ」の登場で、状況はさらに大きく変わりました。フィルム時代から90年近くも歴史あるライカ判フルサイズ(36×24mm)で、交換レンズもそのままの画角で活用できるのです。
フルサイズイメージセンサーを搭載した「α7シリーズ」は、大きなボケが得やすく表現力が豊かであり、実に数多くのマウントアダプターも市販されています。メンバーが「α7」を使い始めたのはごく自然な流れでした。今回はタイトルに「-それぞれのα7-」とあるように作品はすべて「α7シリーズ」で撮影されました。
ここでは代表して、宝槻稔氏と山田淳氏の作品について簡単にご紹介しましょう。
『夜の煌き』 宝槻 稔
夜の街は昼とは違った顔を持っています。魅力的な様相を垣間見せてくれることがあります……それも気まぐれに。そう、いつもそうした様相を見せてくれるわけではないのです。その気まぐれな夜の街が時たま見せてくれる光景は、光と闇が織なす瞬間の“絵画”のようにも思えます。デジタルカメラの進歩で最もメリットを感じることは、フィルム時代は簡単ではなかった夜の撮影が、容易に行えることだと思います。今回の夜の写真シリーズは、いつも持ち歩いている「α7R」で手持ち撮影したものですが、このように良い瞬間をとらえることができました。写真は光で撮るものですが、その範囲は見事に広がったと感じています。夜の撮影を終え、改めて感じたのはデジタルカメラの大きな可能性です。デジタルカメラだからこそ表現可能な世界がどんどん広がることを確信しています。
『Girls x Graffiti (ガールズ×グラフィティ) 』 山田 淳
海外では既にアートとして認められたウォールアート(グラフィティ)。日本ではまだアートとして認められていないためか、廃墟に入り込み描き上げるケースが多くなります。その廃墟に描かれたウォールアートを背景にシュールに仕上げたポートレートを出展しました。
今回は、“色が出て解像度の高いレンズ”を使用しました。というのも、いつも使っている「Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical」がとても発色が良く、絞ると彩美なまま精緻になるので、これに勝るレンズを……となると「Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZE」しかないなと。このチョイスが功を奏し精緻で隅々まで清々しく撮れたと思っています。
メンバーのよき理解者であるハービー・山口氏と市川泰憲氏(日本カメラ博物館)のゲスト参加により一層多彩な個性が展開された今回の作品展。ライカ使いで有名なハービー・山口氏にも「α7」で登場いただき、ノンライツRF友の会メンバーがどこまで迫れるか、ぜひ会場でノンライツRFメンバーと愛すべきカメラや写真について語らいながらお楽しみください