ソーラーポートレイト:ソーラーライトが世界の暮らしを照らす
Solar Portraits : How solar light is shining into lives across the world.
- 展示期間
- 2016年10月21日(金)~11月10日(木)
- 展示時間
- 11:00~19:00
ギャラリートーク開催のお知らせ
ルーベン・サルガド・エスクデロ氏によるギャラリートークを開催します。
ゲストに速水惟広氏(Tokyo Institute of Photography ディレクター)をお招きします。
- 開催日時
- 10月22日(土) 16:30~17:15
- 開催場所
- ソニーイメージングギャラリー 銀座(銀座プレイス6階)
- 入場無料、事前予約不要です。
- ギャラリートークは記録のために録画します。
- 座席はございません。
今回展示するポートレート作品は、太陽光発電によって初めて電気のある生活を体験した世界各地の人々の様子を捉えています。その照明には、彼らの生活水準の向上に貢献したソーラーライトのみが使用されています。
国際エネルギー機関の推定によれば、現在、世界で約11億人の人々が電気のない生活を送っており、このうち95%以上がサハラ以南のアフリカ各国およびアジア地域の発展途上国だと言われています。こうした国々で、地方や農村部における労働は依然としてほとんど機械化が進んでいません。日が暮れてからの灯りとして唯一使われているのはロウソクですが、ロウソクは高価であるだけでなく安全面で不安があります。
遠隔地と電力網を結ぶのに必要なインフラ整備には今も時間がかかるため、数百万に及ぶ人々の生活を早急に向上するために実行可能な解決策として太陽光エネルギーの活用が切望されています。小型で安価な太陽光発電(PV = photovoltaic)システムにより、各家庭に最低12時間の電力供給が可能となり、これによって、余分な費用をかけることなく、日が落ちてからの時間を有意義に過ごすことができるようになります。
地球全体の環境を考えた場合には、太陽光エネルギーの利用により、世界各国で排出されている二酸化炭素(CO2)量の大幅削減が期待できます。米国環境保護庁によれば、温室効果ガス排出の3分の1以上が発電によるものであるため、従来の発電網による電力を削減することにより、CO2排出も抑制できるとしています。
撮影に協力してくださった方々にはまず、電力によって生活がどのように変わったかを尋ねました。これらのポートレートは、彼らが言うところの「自分たちの住む環境」を背景に撮影されています。ソーラーライトが唯一の解決方法ではありませんが、それは確かに、世界中の人々の暮らしに希望の光をもたらしているのです。
2016年10月
ルーベン・サルガド・エスクデロ