Tokyo Dolphins -東京の島のイルカたち-
- 展示期間
- 2017年4月28日(金)~5月11日(木)
- 展示時間
- 11:00~19:00
ギャラリートーク開催のお知らせ
高縄奈々氏によるギャラリートークを開催します。
- 開催日時
- 2017年4月29日(土) 13:00~13:45
- 開催場所
- ソニーイメージングギャラリー 銀座(銀座プレイス6階)
- 入場無料、事前予約不要です。
- ギャラリートークは記録のために録画します。
- 座席はございません。
ソニーイメージングギャラリー 銀座
高縄奈々氏によるギャラリートークを開催します。
今回の作品の撮影地である御蔵島(みくらしま)と利島(としま)は東京都の伊豆諸島に属する小さな離島である。両島とも人口は約300人、交通機関は船とヘリコミューターのみ、島内にはコンビニもなければ信号機もない。
外洋に向かって突き出しただけの桟橋は波や潮流の影響を強く受け、船の就航が阻まれることも決して珍しくはない。
その島の周りに私の心を掴んで離さない、ミナミハンドウイルカたちが暮らしている。
彼らは完全な野生であるにもかかわらず、人をあまり恐れないため水中で観察することができる。
イルカに触ってはいけないことや無理に追いかけないことなどがルールで決められているが、水面で静かに浮いているだけでもじゅうぶん間近でイルカを見ることができる。
また伊豆諸島は温暖で透明度の高い「黒潮」の流路に位置するため、夏には水温が29度、透明度は30mを超えることもある。御蔵島と利島はフレンドリーなイルカたちがいるというだけではなく、私たちが泳ぐのに適した水温と水中を見渡せる透明度という好条件が揃った世界的に見ても珍しい島なのだ。
そしてこれらの島は、東京都心からそう遠くない場所にある。
暖かく綺麗な海で野生のイルカと泳ぐなんて、遥か遠くの国でなければ叶わないと思ってはいないだろうか。
また、都会の私たちの暮らしは、このイルカたちの暮らしと無関係だとは思っていないだろうか。
意外と身近な場所にある、奇跡のような自然が残る島とそこで暮らすイルカたちの存在を、日本最大の都市・東京で暮らす人々にこそ知っていてほしい。