ROOTS 日本の原景
日光の始まり 秘景・出羽三山 沖縄本島の御嶽
- 展示期間
- 2017年12月29日(金)~2018年1月18日(木)
- 展示時間
- 11:00~19:00
※2017年12月30日(土)~2018年1月1日(月)は休業
ギャラリートーク開催のお知らせ
小澤忠恭氏とデザイナーの三村漢氏によるギャラリートークを開催します。
- 開催日時
- 2018年1月14日(日) 15:00~15:45
- 開催場所
- ソニーイメージングギャラリー 銀座(銀座プレイス6階)
- 入場無料、事前予約不要です。
- ギャラリートークは記録のために録画する場合があります。
- 座席はございません。
多くの写真家はテーマに真摯に向き合う。当然、小澤忠恭氏もその1人で、“撮る”こと、それはどういうことなのか、どういうことでなければいけないのか、を常に思考し厳しく自分を律して撮影に入る。
それぞれの土地に住む人が聖地としてきた場所を“歩き”“感じ”“思想し”、その場所が持つ力によって己が“変わった”ときにしか撮れないものがある。何かを撮りに行くのではない。自分がその場所で“変わった”からこそ撮れたものが本当の意味での写真なのである。そう語る小澤氏。
作品展「ROOTS 日本の原景」は、小澤氏が本当に見せたい日本の心の重心と言える場所を撮り歩くシリーズであり、今回の作品展はその中から日光、出羽三山、沖縄本島を巡り、渾身の力で撮影した作品をまとめたものだ。小澤氏がその場所から感じた力を真正面から受け止めて撮影した作品は雑味のない清冷さを放つ。
庶民は聖地で手を合わせ祈る。なぜなら、その場所には“力”があるからだ。その場所にある“力”を撮影して多くの人に見せること、それが私の仕事(使命)だと言い切る。
撮影地のことは事前に徹底的に調べる。しかし、その情報をもとに頭で考えた映像を再現するだけの撮影には意味がない。その地に立つことで研ぎ澄まされた心がひきつけられた光景を撮る。そうでなければ心を打つ写真は撮れない。それは聖地でもスタジオでも同じだ。作品展について小澤氏はこう語った。
「この写真は男体山で撮影したものだとか、この写真を撮影した出羽三山の標高は何メートルだ、とかいったことは重要ではない。作品一つ一つを鑑賞するのではなく、この日本列島に永らく住み続けてきた我々が忘れていた心の重心に値するもの、つまり作品展全体を“塊”として飲み込んでほしい。そのために会場全体を見渡すことで(聖地の)パワーが感じられるような展示にしている。」
小澤氏が話した「会場全体を見渡すことで(聖地の)パワーが感じられるような展示」については来場時の“お楽しみ”ということでこれ以上は触れない。ぜひ会場で作品が織りなす空間と向き合っていただきたい。