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Englishソニーイメージングギャラリー 銀座

LILY SHU 作品展 ligament

ligament - 靭帯
骨格の各部分をつなぎ、関節の運動を滑らかにしたり制限したりする、強い弾力性のある線維性の組織。

写真に付きまとう再現性は、他人に伝えるという意味よりも、自身についての想起、という感覚のほうがリアリティーを感じる。
撮ることも、撮った写真を見ることも、夢を見る感覚に近い。神経の奥に放っておいた何かが形になろうとしたり、変形変質したり、見え隠れする。
起きていても寝ていても、常に動いている身体と伴走する視覚の運動が、曖昧な興奮と熱、認知、快感と痛みを残す。そのなかに、いくつもの私を切り結ぶ何かがあった。

1988年に中国の哈爾濱市で生まれ、現在東京を活動拠点にするリリィ・シュウ(LILY SHU)。視覚と交差する身体的行為を反映する媒介として写真を扱い、極私的・公共的空間における時間と空間のあり方や、広く意識の変容を探る作品を発表しています。写真という行為の身体性とパフォーマンス的な要素を意識し、個と関わる共同体がはらむ歴史といったような過去や未来を指し示す時間性を、隠喩的なシークエンスとインスタレーションを通して表現する作風が特徴です。

LILY SHU プロフィール

1988年中国 哈爾濱市出身。エセックス大学で美学を研究したのち、ケント大学のArt History and Philosophy 専攻にて修士号を取得。東京藝術大学大学院在学中。 受賞歴に、第7回TOKYO FRONTLINE Photo Award 佐々木敦賞受賞、第18回写真「1_WALL」ファイナリスト、第33回東川町国際写真フェスティバル赤レンガ公開ポートフォリオオーディショングランプリなど。

LILY SHUウェブサイト