1985年東京都生まれ、東京都在住。北里大学 獣医畜産学部 動物資源科学科 生殖学専攻 卒業。
大学卒業後は、細胞が好きなことから胚培養士として3年医療に従事。夢中になれることを探して人生を迷走していた2014年、美しい水中写真の写真集と出会い、感激。同年秋頃から写真をはじめる。その後、2016年3月に野生のエゾモモンガと運命的な出逢いを果たす。それを機に、元来の動物好きに火がつき、日本に棲むリス科の動物たちの撮影をはじめる。
原田佳実ウェブサイト
主な経歴
- 2016年1月
- 「まちだフォトコンテスト」入賞/写ガール(エイ出版) vol.27 掲載
- 2017年2月
- 「御苗場」出展/CP+ 横浜
- 2017年6月
- 「生きとし生けるもの」アワガミ公募展 /写真企画室ホトリ
- 2017年12月
- 「めくるめくる写真展」三村漢ゼミ修了展 /ギャラリー・ルデコ
- 2018年2月
- 「めざせ個展」(来場者投票数1位)/ギャラリー・ナダール
- 2018年3月
- アワガミブースに作品を出展/ CP+ 横浜
- 2018年11月
- 「りすぱら」個展/ギャラリー・ナダール
- 2018年12月
- 「めくるめくる写真展2」三村漢ゼミ修了展 /弘重ギャラリー
- 2019年1月
- 「わくわく動物展」/ギャラリー・ナダール
- 2019年1月
- 「私の写真を変えたLENS第41回」/デジタルカメラマガジン(インプレス) 2019年2月号掲載
- 2019年7月
- 「偏愛7写真展」グループ展/Nine Gallery
2016年3月、氷点下の北海道で、初めて野生のエゾモモンガ(リス科)と出会いました。薄闇にキラリと光る⼤きな瞳、木の洞の小さな玄関から懸命に顔や体を捻り出す、その可憐でいじらしい姿に心打たれ、私はその国宝級の可愛さに、一目惚れしました。
洞から出て、あっという間に滑空し、闇に飛び込んだエゾモモンガたち。
もしかしたら幻だったのかも…?
いや、幻でもいい。また彼らに会いたい!
あの瞬間、私の人生は一変し、以来リス行脚の日々が始まりました。現在は、日本に棲むリス科の動物を一年中追いかけています。刻々と変わりゆく環境や天敵の存在など、彼らの生活は脅威にさらされることもしばしば。それでも自由に駆け回り、力強く毎日を生きている彼らは、私にとって憧れそのものです。
リスと出逢い、惹かれ、恋をして…、会うたびに見たことのない顔を見せる彼らのことをもっと知りたくて、昨日よりももっと近づきたくて、夢中でシャッターを切ってきました。リスの仕草や表情から、季節の匂いや森の空気、彼らの魅力を知っていただけたらと思います。