加藤 晴生(かとう あおい)
1995年生まれ、島根県出身。
自分自身の身の回りに流れる空間や、思いを巡る表現として「シャシン」してきました。父のカメラを手に、身近な光景を撮ることをきっかけに写真をはじめました。写真という、そこに写ったもの、そして自分の中にいる感覚が合わさる魅力に惹かれました。
西田 忠信(にしだ ただのぶ)
1996年生まれ、鳥取県出身。
実家が飛行場の近くにあったため、幼い頃から飛行機という乗り物がとても身近であり、知らず知らずのうちに飛行機に魅せられていた。そして中学生の頃から本格的に飛行機を撮り始める。2015年、九州産業大学入学後は4年間で「Moment」というタイトルで作品を完成させる。2019年、大学院入学後は飛行機と、それに関連する被写体を撮影している。
羅 家惠(ら かけい)
1994年生まれ、中国海南島出身。
ドキュメンタリー性と芸術性を兼有した写真表現の可能性を研究課題として探究しながら、アジアを中心に社会問題に関心を持ち撮影しています。
本展は、九州産業大学大学院 芸術研究科 造形表現専攻写真領域に在籍する3名による写真展です。本展のタイトルである「野原の蟻、向こうの窓」は、日常的な日々を非日常的な視点で足元から世界の遠い土地へ目を向けるというテーマに基づいています。故郷である島根県や生活の拠点となっている九州で、幾何学なものに惹かれ、集め、撮影した加藤 晴生。香港啓徳空港跡地の再開発に関心を持ち、閉港後20年となる九龍啓徳地区を巡り撮影した西田 忠信。新型コロナウイルスによる国境封鎖間近の北朝鮮において、平壌の日常風景を記録し朝鮮半島のリアルに迫った羅 家惠。本展では、この3名による写真表現の探求の一端を展示致します。
私たちは発展途上にある小さな蟻のようです。向こうの窓には何が見えるのでしょうか。