非日常を踊る
~Japanese Entertainers under the Pandemic~
- 会期
- 2021年12月17日(金)~2022年1月6日(木) 11:00~18:00
※2021年12月29日(水)から2022年1月4日(火)は休館
※本展は祝花を辞退させていただきます
English ソニーイメージングギャラリー 銀座
※本展は祝花を辞退させていただきます
新型コロナウイルス感染症の影響により、エンターテイメント業界は大打撃を受けた。舞台は3密を避けられないため、公演の延期や中止が相次いた。2020年10月27日に発表された「ぴあ総研」の試算によると、2020年の日本の音楽ライブ、舞台などのパフォーマンスイベントの市場規模は1306億円。対前年比8割減だった。
閉塞感漂う中、表現者たちは己と向き合っていた。オンラインレッスンの配信を始めたダンサー、次のパフォーマンスの構想に取り組む日本舞踊家、黙々と筋トレに励むタップダンサーなど。
そんな前向きな姿勢に共感を覚えた。フリーランスの我々(葛西亜理沙、南しずか、宮川舞子)にとっても他人事ではなかったからだ。第1回目の緊急事態宣言が発令されると、一時的に全ての仕事を失った。カメラを好きで今までやってきたから、たとえ仕事がなくても撮影を止めたくない。今、出来ることを考えたら、、、表現者たちが、それぞれの自宅や稽古場という“裏舞台で踊る姿”の撮影だった。
「コロナ禍という日常と非日常が入り混ざる“いま”を切り取ること」そんなコンセプトを掲げて、2020年7月から約7ヶ月間、18組の表現者のポートレートを撮影した。この非常事態に改めて感じた舞台への思いなど、今しか出てこない感情やパフォーマンスの動画も記録した。
今回の試みに対して「自宅でこんな撮影は初めて!」、「久しぶりに人前で踊って、楽しかったよ!」などポジティブに捉え、快く撮影させて下さった皆さまには心より感謝いたします。
「非日常を踊る」はコロナ禍を反映するエンターテイメントの記録。出来上がった作品群に対して、鑑賞する方がエンタメ業界の楽しさを改めて感じていただけたら嬉しく思います。
葛西亜理沙、南しずか、宮川舞子