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English ソニーイメージングギャラリー 銀座

岡田泰裕 作品展 Stoikheia -ストイケイア-

「すべての認識は感覚からはじまる」

数から点が、点から線が、これから平面図形が、平面から空間図形が、これから感覚的物体が生じる。

数学的なこの考え方が作品に繋がっている。
年齢を重ね、その分記憶が積み重なり、探究を繰り返すことで知識と経験を得る。この繰り返しがイメージを作る上での自分の「見える経験」となっていると感じる。アナログとデジタルでのコラージュ作品は、それぞれの素材を写真の平面的要素に落とし込み、重ね合わせることで平面から立体へ、そして空間として構成する作業を行なっている。見たものを固定概念的に捉えるのではなく、経験したものをもとに作ることによって、経験の中の感覚的物体を作品にしていく。

子どもの頃の記憶で例えると、海へ潜りずっと奥深く続く青く黒い世界の先を想像した。夜の砂浜で月と星が広がる夜空を見てその先の世界を想像した。

海底と宇宙、ミクロとマクロ、「見たい」と思うものを、経験で補完し繋ぐ。
見たものの証言であり、再現である写真が、見たいものを経験から構成し作れるのである。

経験の意味を作り出し、今までもそうしてきたように探求と実行を繰り返すことで、存在を生み出す作業をこれからも追求したい。

岡田 泰裕(おかだ やすひろ)プロフィール

兵庫県生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。

受賞歴

2013年
第9回1_WALL 入選
2015年
第38回写真新世紀 佳作
2016年
TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2016 審査員賞

展示

グループ展

2015年
写真新世紀受賞作品展(ヒルサイドフォーラム)
2016年
「NEW VISIONS #3」(G/P Gallery Shinonome)
2017年
3days EXHIBITION(Sezon art Gallery)