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この世界がひとつづきなら
離れていくほどよく見える

ここがあってむこうもあるなら
いいもわるいもわからなくていい

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写真集「あのかどを曲がる頃」の発表から4年半ぶりとなる今回の個展は、そのタイトルが示すように被写体との距離感に意識を向けた作品で構成されています。
異なる時間・異なる場所で撮影された様々な光景は、距離や意味を越えた詩的な連関と、湿度や静けさといった知覚的な質感を放射します。

本展に合わせて同名の新作写真集を制作するほか、会場では過去の作品を再構成したスライドも上映予定。ものごとの素朴な佇まいに着目した初期の作品以降、時とともにその領域を拡げてきた羽田 誠の現在形を俯瞰できる展示となります。

羽田 誠