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English ソニーイメージングギャラリー 銀座

京嶋 良太 作品展 風の痕跡

「風の痕跡」は、冬山の厳しい自然環境なかに息づく生命の痕跡に焦点を当てたものです。厳冬期の山のなかに残された野生動物の残痕を辿ることで見えてきた、人間と動物が共存する世界。聞こえてくる足音や鳴き声、山肌に反響する銃声音、狩猟を介し、人と動物がせめぎ合うなかで垣間見た命を奪う瞬間。その光景には長い時間をかけて紡いできた、人間と動物の本来の姿がありました。本作品展は、静寂な冬山のなかで生と死が繰り返される命の循環を記録した写真展です。

京嶋 良太(きょうしま りょうた)プロフィール

1979年山梨県生まれ

2001年より1年間滞在したオーストラリアの雄大な景色に感化され、帰国後に写真の道へ進む。その後、数年のアシスタント経験を経て2007年に独立し、現在では東京を拠点にカタログ、広告などで活動している。2014年、世界中で活躍する様々なアーティストに焦点を当てたアートマガジン「MONTEM」の制作に携わり、近年は2012年より撮影を続けている「Symbiosis」のプロジェクトに力を入れ、日本の豊かな自然とそこで暮らす人々や生息する動物・植物などの関係性に着目し、その一つひとつの繋がりを探求している。

主な活動では、2015年に個展「URASHIMA」(新宿・大阪ニコンサロン Juna21)、2017年に個展「静けさの先にあるもの」(銀座・大阪ニコンサロン)を開催。2019年、第八回 EMON AWARD ファイナリストに選出。2021年に個展「流れる響きのなかで」(ギャラリーふげん社)を開催。