中藤 毅彦 作品展 DOWN ON THE STREETNew York
- 会期
- 2024年1月19日(金)~2月1日(木) 11:00~19:00
中藤 毅彦(なかふじ たけひこ)プロフィール
1970年東京生まれ。東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。作家活動と共に東京•四谷三丁目にてギャラリー・ニエプスを運営。国内の他、東欧、ロシア、キューバ、パリ、ニューヨークなど世界各地を取材。都市のスナップショットを中心に作品を発表し続けている。国内外にて個展、グループ展多数開催。第29回東川賞特別作家賞受賞。第24回林忠彦賞受賞。
会場にて新作写真集『DOWN ON THE STREET』(2024年春刊行予定)の予約を受付中。
在廊情報はXをご確認ください。
〈コレクション収蔵〉
- 清里フォトアートミュージアム 東京都写真美術館 周南市美術博物館
〈出版物〉
- 1997
- 「Enter the mirror」
- 2001
- 「Winterlicht」
- 2001
- 「Night Crawler」
- 2013
- 「Sakuan, Matapaan - Hokkaido」「Paris」
- 2014
- 「STREET RAMBLER」
- 2018
- 「White Noise」
- 2020
- 「Hong Kong 2019」
- 2021
- 「PARIS 2011-2019」など
〈主な個展〉
- 1995
- 「NIGHT CRAWLER」コニカプラザ
- 1998
- 「Enter the mirror」コニカプラザ
- 1999
- 「Winterlicht」コニカプラザ
- 2001
- 「Bucuresti Days」コニカプラザ
- 2003
- 「Deep Habana」コニカミノルタプラザ
- 2006
- 「From Bulgaria」コニカミノルタプラザ
- 2009
- 「CАХАЛИН-サハリン」コニカミノルタプラザ
- 2013
- 「Hokkaido」禅フォトギャラリー、東川町文化ギャラリー
「Enter the mirror」パリ Adrian Bondy - 2014
- 「Street Rambler Paris」コニカミノルタプラザ
- 2015
- 「STREET RAMBLER」富士フイルムフォトサロン 東京、周南市美術館
- 2017
- 「Sous le ciel de Paris」 オリンパスギャラリー
- 2018
- 「White Noise」禅フォトギャラリー
- 2019
- 「STREET RAMBLER-HAVANA」オリンパスギャラリー
「Tokyo en Couieur!」パリ Le Plac' Art Photo
「Hong Kong 2019」禅フォトギャラリー - 2021
- 「Enter the mirror」奈良市写真美術館
- 2022
- 「CHAOSSHIBUYA」OM SYSTEMギャラリー
今回、展示する作品はニューヨークで撮影したストリートスナップである。
スティーグリッツ、アボット、ウィージー、クライン…ニューヨークは写真の歴史と共に幾多の写真家の手によって名作が撮られて来た都市だ。
が、そこに写されて来たのは現実のニューヨークを越えた「都市」の象徴でもあり「鏡の向こう側」にあるもうひとつの世界の様な気がしてならない。
偉大な先達の仕事をリスペクトし、僕は自分の幻想の街路を求め歩き、出くわした人々や予期せぬ光景に対して、身体の反応するままシャッターを押した。
バワリー通りの安宿の部屋には色あせたラモーンズのポスターが貼ってある。ニューヨークパンクの聖地だった伝説のライブハウスCBGBの跡地はすぐ近くだ。
夕方には地回りのヘルズエンジェルスのハーレーの爆音が響いていく。
撮影は、ちょうど9月11日を挟んでいた。追悼の式典が行われている中、かつてツインタワーのあった地点(現ワンワールドトレードセンター)の上空に異様な雲が立ち上っていた。
ニューヨークという都市に流れる歳月の光が地層の様に響き合い戦慄を覚えた。
この空間に鏡の向こうのもうひとつの世界がリアルに立ち上がっているならば幸いである。