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English ソニーイメージングギャラリー 銀座

第48回木村伊兵衛写真賞 受賞作
金仁淑 作品展
Eye to Eye, Side:C
主催:朝日新聞社、朝日新聞出版

COMING SOON

トークイベント 第1回
金仁淑さん、田坂博子さん・山田裕理さん(東京都写真美術館 学芸員)

※無断転載・切り抜きを禁止します

COMING SOON

トークイベント 第2回
金仁淑さん、八巻香澄さん(東京都現代美術館 学芸員)、
杉田モモさん・西田祥子さん(Knots for the Arts)

※無断転載・切り抜きを禁止します

 木村伊兵衛写真賞は、故・木村伊兵衛氏の業績を記念し、1975 年に創設。各年にすぐれ た作品を発表した新人写真家を対象に表彰しています。受賞者は、写真関係者からアンケー トによって推薦された候補者の中から、選考会によって決定されます。

 第48 回の同賞は、最終候補作の中から選考委員 4 人(写真家・大西みつぐ氏、長島有里枝氏、澤田知子氏、今森光彦氏)による討議を重ねて確定しました。

木村伊兵衛写真賞 事務局

作品を初めて作りだしたころから、多様な「個」の日常や記憶、歴史、伝統、関係性、共同体の中に存在する個々のアイデンティティなどをテーマに、移民や地域のコミュニティの人々とコミュニケーションを基盤としたプロジェクトを行ってきました。作品の中に登場する人々がどのような状況に置かれているかということよりも、個性や魅力に着目し、人と人として向き合うことに主眼を置いて制作しています。

様々なプロジェクトを通して私が出逢った人々や出来事の集積を追体験してもらうためのインスタレーションを発表することが、これまで私が行ってきた主な仕事です。プロジェクトに参加してくれる人々の魅力により作品が彩られるため、出演者やプロジェクトの協力者が1人でも違えば、異なる作品ができあがります。

第48回木村伊兵衛写真賞の受賞作であるインスタレーション《Eye to Eye》と《Between Breads and Noodles》は意図的に同時会期で発表しました。《Eye to Eye》を通して日本からブラジルへ移住した人々の子孫が移民として日本で暮らす状況を垣間見ることができます。また、《Between Breads and Noodles》を通して韓国からドイツへ国家政策として移住した人々の置かれる状況を垣間見ることができます。「垣間見る」という言葉を使うのは、彼らの属性を伝えることを主な目的とせず、彼らとの出逢いを再現することにより「垣間見る」背景から様々なことが想像できる展示構造を示すためです。

2つのインスタレーションを通して国内外の移民の人々に出逢うことから、「中心と周縁」は常に変化しているという観点を提示しています。「中心と周縁」「マジョリティとマイノリティー」などの言葉は、自分の立場や場所により反転します。誰かによってカテゴライズされた民族、国籍、職業、ジェンダー、年齢など、属性の枠を超えて、1人1人の個性と向き合ってみませんか。

人は様々な側面から個性を成り立たせています。本展では3つの作品を通じて人の在り方や出逢いについて表現しました。10チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション《Eye to Eye》は東京都現代美術館で開催中の『翻訳できないわたしの言葉』展に出品中です。2つの会場を行き交いながらお楽しみいただければ幸いです。本展が他者や自分自身と多面的に出逢うためのプラットフォームになることを心から願っています。

最後に、本展の実現に至るまで、みなさまのご尽力に深く感謝申し上げます。

金仁淑(キム インスク)プロフィール

大阪府生まれ。ビジュアルアーツ専門学校大阪夜間部写真学科卒業。漢城大学芸術大学院西洋画科写真映像コース修了。2003年から留学を機に韓国へ移住後、韓国での活動を経て、2018年から東京とソウルを拠点に制作活動を展開。国立現代美術館(韓国)、デュッセルドルフ市(ドイツ)が運営するアーティスト・イン・レジデンシーなどで滞在制作を行い、国内外にて個展、グループ展を多数開催。恵比寿映像祭コミッション・プロジェクト第一回特別賞、第48回木村伊兵衛写真賞などを受賞。

主な展覧会

2024
《翻訳できない わたしの言葉》東京都現代美術館
2024
恵比寿映像祭2024《コミッション・プロジェクト第一回特別賞受賞者展》東京都写真美術館
2023
個展《Art Talk with KIM Insook "House to Home, 2023》Space 17717(韓国/ソウル)
2023
個展《Between Breads and Noodles》 GALLERY MoMo 両国(東京)
2023
恵比寿映像祭2023《コミッション・プロジェクト》東京都写真美術館
2021
OpenSite6展示部門《金仁淑|House to Home》Tokyo Arts and Space(東京)
2018
《愛について アジアン・コンテンポラリー》 東京都写真美術館
2017
《Family Report》京畿道美術館(韓国/京畿道)
2017
《#Selfie̶ The people who take picture by themselves》 Savina Museum of Contemporary Art (韓国/ソウル)
2016-17
《第16回河正雄青年作家招待展『Light 2016』》 光州市立美術館 (韓国)
2015-16
《EAST ASIAN VIDEO FRAME Seoul》Pori Art Museum (フィンランド/ポリ)
2015-16
《Lille3000 "Séoul, vite, vite》(フランス/リール)
2014-15
《Go-Betweens:こどもを通して見る世界》 森美術館/名古屋市立美術館/沖縄県立博物館・美術館/高知県立美術館 (巡廻展)
2015
《Seoul Photo Festival 『A Great Journey』》 ソウル市立美術館北ソウル美術館 (韓国)
2015
《国立現代美術館 高陽(コヤン)レジデンシー『EX- Air』》 国立現代美術館ソウル館(韓国)
2014
個展《Retelling Tales of the Cherry Blossoms》MIO PHOTO AWARD PRIME (笠原美智子選考)(大阪)
2014
《海口国際青年実験芸術祭『Haikou Reflection』》 (中国/海南省海口)
2014
《大邱フォトビエンナーレ 『Encounter III』》(韓国/大邱)
2014
《Korea8》 Atelier am Eck(ドイツ/デュッセルドルフ)
2014
《Five Views from Korea》Noorderlicht House of photography (オランダ/フローニンゲン)
2013
《第12回東江国際写真祭 企画展示『Youth Collection』》東江写真博物館(韓国/江原道)
2013
《Changdong Samgeori》 国立現代美術館 倉洞(チャンドン)レジデンシー(韓国/ソウル)
2012
《香港国際写真祭『Parallel Visions: Japan and Korea Contemporary photography』》Hong Kong Arts Center(香港/湾仔)
2011
《U.K.I.E: VER》 AM gallery, Brighton (イギリス/ブライトン)
2009
《Art in Busan: Inter-city》 釜山市立美術館 (韓国/釜山)
2008
個展《SAIESO: between Two Koreas and Japan》 Gallery ILLUM (韓国/ソウル)
2008
個展《sweet hours》 光州市立美術館(韓国/光州)
2008
《Art Court Frontier 2008 #6》 ARTCOURT Gallery (大阪)
2006
《第16回写真月間FOTOFO2006 企画展『Contemporary Korean Photography: Korea New Days』》 (スロバキア/ブラティスラバ)
2004
《第6回写真批評賞・受賞作家展》 Delim Contemporary Art Museum (韓国/ソウル)
2004
個展《ニム(あなた)にささげる手紙》 STUDIO EARKA (大阪)
2002
個展 コニカフォトプレミオ《Chang -窓window, 唱song, 蒼blue-》 新宿コニカプラザ (東京)

パブリック・コレクション

東京都写真美術館 (日本),ソウル市立美術館 (韓国),GOEUN MUSEUM OF PHOTOGRAPHY (韓国),京畿道美術館 (韓国),
光州市立美術館 (韓国),Contemporary Art Network Foundation (韓国),光州市立美術館 河正雄コレクション (韓国)

金仁淑さんは東京都現代美術館での展覧会にも出展されています。《Eye to Eye》(2023年恵比寿映像祭コミッション・プロジェクト特別賞受賞)に加え、その後の出逢いを収めた新作が展示されます。ぜひ合わせてご鑑賞ください。

翻訳できない わたしの言葉ユニ・ホン・シャープ、マユンキキ、南雲麻衣、新井英夫、金仁淑

会場:
東京都現代美術館 〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1 050-5541-8600(ハローダイヤル)
日時:
2024年4月18日(木)-7月7日(日)10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:
月曜日(4月29日、5月6日は開館)、4月30日、5月7日
観覧料:
一般1,400 円(1,120円) / 大学生・専門学校生・65 歳以上1,000円(800円) / 中高生600円(480円)
/小学生以下無料 ※(  ) 内は20名様以上の団体料金