1985年生まれ。青山学院大学法学部在学中に映像制作を開始
2011年に渡米。ロサンゼルス・シティ・カレッジの映画制作コースを修了
2014年から東京でフリーランスの映像作家として活動
2017年にオランダに移住。パンデミックが起きた2020年に帰国
1人で撮影から編集までやっています。英語での取材もできます。海外でドキュメンタリーを作るならぜひご相談ください。
2018年 ハーグ・フィルム・アワーズ(蘭)で『St. Martin』がベストドキュメンタリー受賞
2017年 第31回リーズ国際映画祭(英、米国アカデミー賞公認映画祭)に『STAMPS』が入選
2016年 ニューヨーク・ジャズ映画祭(米)で『THE TRICKSTER 』がベストミュージックビデオ受賞
その他、北米と欧州の映画祭で入選多数。
国内の公募で私の作品が上映されるのは本展示が初めてです。
映像作品タイトル:
MASAKO
この作品は、慣れない土地で楽しくイキイキと暮らすために奮闘する妻のドキュメンタリーです。撮影したのは2017年4月末。オランダに移住して約4 ヶ月が経ち、生活が少し落ち着いてきた頃でした。
当時の私は「映像の本質的価値って何だろう?」という疑問を持っていました。命(時間)を費やして作るわけですから、価値がある映像が作りたかったんです。
でも、この世界にとって価値がある映像とは何かと考え始めたら、範囲が広すぎてわけがわからなくなってしまいました。それなら国にとっては? この街にとっては? もっと範囲を狭くして、隣に住むあの人にとって価値がある映像ってどんなものだろう?
考えていくうちに、「なによりも先に、自分にとって価値がある映像を作ろう」という結論に至りました。そして作ったのが、このMASAKOという作品です。
完成して妻に見せたら、彼女も喜んでくれました。自分のために作った作品が、妻にとっても価値あるものになった瞬間でした。
そんな個人的な作品を、こうしてギャラリーで上映できることをとても嬉しく思います。そして来場者の皆さまもこの作品に何かしらの価値を見出してくださったなら、私はとても幸せです。
旅すること、別の地に居を構えることは、わたしたちに新しい目で見る力を授けてくれます。
そして、人は時を経て同じものを見ても、違って見えることがよくあるものです。時間の経過もまた旅をしているようなものなのかも知れません。
旅を経て例え「旅をしたのに何も見つけることができなかった」と自分は思っていたとしても、きっと新しい目という大きなギフトを手にできているのではないでしょうか。
5回目を迎える短編動画展では、4人のクリエイターの作品をご覧いただきます。