導入事例

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社

勤務時間のマネジメントを
FeliCaを駆使してスマートに

  • CASE2
  • 勤怠管理

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
「AKASHI」

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の提供する「AKASHI」は、従業員の出退勤時刻を正確に記録し、給与計算に必要となるデータを瞬時に出力してくれるクラウド型勤怠管理システム。その使い勝手向上に「PaSoRi RC-S390/S」がどのように活躍しているかを、開発リーダーに語っていただきました。

サービス概要FeliCaカードをかざすだけで
面倒な出退勤打刻が完了

質問
「AKASHI」のサービス概要について教えてください。
回答
冨田さん:勤怠管理システムには自社内にサーバーを立てて運用するオンプレミス型と、インターネットを通じてサービスを提供するクラウド型、いわゆるSaaS(Software as a Service)の2種類に分類されますが、「AKASHI」は後者のクラウド型勤怠管理システム。社員の出退勤時刻や残業時間などを記録して、最終的にはそれをデータとして出力、効率的な給料計算などを実現します。 勤怠管理と言うと、タイムカードを思い浮かべる人が多いと思いますし、実際、今でも多くの企業が紙や表計算ソフトでこうした業務を行っているのですが、近年、法改正に伴う勤怠管理の複雑化などの影響を受けて、勤怠管理システムを導入する企業が増えています。特にクラウド型勤怠管理サービスは社員数が50名以上の中小企業を中心に導入が進んでいます。実際、「AKASHI」は2016年5月のリリースから、わずか2年で導入企業数、ユーザー数を10倍以上に増やしました。現在も従業員規模を問わず多くの企業から毎月トライアルの申し込みをいただいています。
質問
サービスの中で「PaSoRi」をどのように活用されていますか?
回答
冨田さん:「AKASHI」は、PC・スマートフォン画面からの打刻など、さまざまな打刻手段に対応していますが、中でもFeliCa対応の非接触ICカードを利用した打刻が最も使われています。そして、その半数がカードリーダーとして「PaSoRi」を採用。専用カードリーダーと比べて低価格で導入できることなどから、多くの企業に選ばれています。

冨田佳宏さま

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
法人サービス事業部門 クラウド・ネットワークサービス開発運用部
技術2課チーフ 冨田佳宏さま

サービスの強み勤怠管理システムに重要なのは
なにより「使いやすさ」

質問
「AKASHI」が、他の勤怠管理システムと比べて優れている点を教えてください。
回答
冨田さん:勤怠管理システムにとって何より大切なのは、実は使いやすさ。全ての従業員が毎日使うものなので、誰もが悩むことなく使い始められることが求められています。その点、「AKASHI」は、開発初期からその点に注力しており、他社ソリューションと比べて使いやすいものになっていると自負しています。例えば、ほかのシステムでは勤怠情報を表計算ソフトのような画面にギュっと詰めて表示していることが多いのですが、「AKASHI」では一つひとつの情報を見やすく、グラフィカルに表示。慣れていない人でもストレスなく使えるようにしています。また、「残業時間」や「所定時間外労働時間」などといった用語を自在にカスタマイズできることも大きな特長の一つ。画面上の表示を、それぞれの企業で長らく使われてきた言葉に置き換えられるので、スムーズに使い始めることができます。

AKASHI従業員、管理者側からも勤怠状況の確認が可能。修正もこの画面から行えます。

質問
「使いやすさ」以外で好評な機能がありましたら教えてください。
回答
冨田さん:各種福利厚生や交通費精算などで発生する「手当て」「ポイント」などの申請管理が行える「ポイント管理(カフェテリアプラン)」機能が好評です。そのほか、独特の機能として「工数管理」にも対応。勤怠管理と工数管理をまとめて行えるサービスは、まだかなり珍しいと思います。

開発の道のり「働き方改革」の時代に合わせて
サービスの考え方をアップデート

質問
「AKASHI」の開発において、どのようなご苦労がありましたか?
回答
冨田さん:ソニーネットワークコミュニケーションズでは、「AKASHI」以前に、「インターネットタイムレコーダー(ITR)」というASPサービス形式の勤怠管理システムを提供していたことがあり、そこでも既にFeliCa技術や「PaSoRi」を活用していたため、「AKASHI」の開発において、特に大きな苦労はありませんでした。 その上で、困ったことや不明なことがあった際の問い合わせへの応答も早く、質問をしたらすぐにその回答がありましたので、開発はとてもスムーズに進みました。
質問
「AKASHI」の開発において、こだわったことはありますか?
回答
冨田さん:「ITR」の開発・運用で得た知見を踏まえ、サービス全体の考え方をアップデートしています。「勤怠管理」というと、文字通り、総務や経理の担当者が従業員の勤怠をコントロールするというイメージを持ちますが、今は、従業員一人ひとりが自分の働き方をマネジメントする時代。そのため、「AKASHI」では、従業員が自分の勤怠情報を手軽に確認できるようにしました。今月、自分がどれくらい働いているかがグラフから一目で分かりますから、より効率的に働くことができるというわけです。

工数グラフ工数グラフ(積み上げ)

質問
「AKASHI」の今後の展望についても教えてください。
回答
冨田さん:現在、クラウド労務管理ソフト「SmartHR」や、クラウド型給与計算ソフト「マネーフォワードクラウド給与」など、他社サービスとの連携機能を提供していますが、今後はさらにこれを拡大していきたいですね。特に交通費精算はニーズの多いところ。交通系ICカードをリーダーにかざすだけで、出退勤管理と経費精算が同時に行えるようになったら便利だなと考えています。

冨田佳宏さま

利用事例「PaSoRi」で“ピッ”とやる方が
実は打刻漏れが少なくなる!?

「人事・労務をラクラクに。」をサービスミッションに掲げ、人事労務担当者をペーパーワークから解放する、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」。雇用契約や入退社手続き、年末調整などといった煩雑な労務手続きをクラウド上で簡単に行えることから、導入企業が急増しています。そんな同社が、さらなる事業拡大に向け、勤怠管理に「AKASHI」を採用した理由とは何だったのでしょうか?

株式会社SmartHRの利用事例

玉木諒さま株式会社SmartHR
CFO(最高財務責任者)・公認会計士
玉木諒さま

質問
まずは、「AKASHI」導入が必要となった背景についてお話しください。どのような「課題」の解決が求められていたのでしょうか?
回答
玉木さん:創業してからしばらくは、出退勤をチャットで報告する方法で何とかなっていたのですが、徐々に人数が増え、さすがにそうもいかなくなってきたというのが導入のきっかけです。また、会社として法令に準拠した労働時間の管理を適正化していく必要がありましたし、将来的な株式上場に向けた準備をしておきたいという気持ちもありました。
質問
数ある勤怠管理サービスの中から「AKASHI」を選んだ理由を教えてください。
回答
玉木さん:私たちがクラウド型のサービスを提供していることもあり、当初からクラウド型の勤怠管理サービスを利用することは自然なことでした。そうした中からいくつかのサービスを選択し、社内の有志を募って1か月程度のトライアルを実施。その結果、最もUIが分かりやすく、打刻する手段も豊富に提供されている「AKASHI」がトライアル参加者から大きな支持を集めました。
質問
「AKASHI」に用意されている豊富な打刻手段の中から、「PaSoRi」を選んだのはなぜですか?
回答
玉木さん:「AKASHI」にはスマートフォンアプリやPCのWeb画面から打刻する機能も用意されており、当初はそちらを中心に考えていたのですが、トライアル期間中に一度も打刻しなかった社員もいました……(苦笑)。理由を聞くと、いちいちサービスにアクセスするのが面倒だったと言うんです。でも、言われてみれば確かにそうだな、と。そこで、本格導入時には、いかに日常の中に打刻を溶け込ませるかを考えました。オフィス入り口のすぐ横に「PaSoRi」を配置し、入り口から執務スペースへに溶け込ませるような導線にしました。例えると、駅の改札を通るように出退勤時に社員証を“ピッ”と読み取らせるという方式です。
質問
「PaSoRi」はiOS対応のBluetoothタイプ(RC-S390/S)を採用されたのですね。
回答
玉木さん:はい。タブレットの方がスペースを取りませんし、なによりスマートな感じでかっこいいですから(笑)。毎日使うものですし、社員もスマートさを重視するメンバーが多いので、これなら受け入れられるだろうなという安心感もありました。

RC-S390/S

共有のWindows PCに、RC-S380/Sを設置して利用する方法もあります。
RC-S380/Sの詳細はこちら
質問
「AKASHI」および「PaSoRi」導入の効果はいかがでしょうか?
回答
榑松さん:私が以前勤めていた企業では、先ほど玉木が話していたような、PC・スマートフォンから勤怠管理画面にアクセスして打刻するようなシステムを採用していたのですが、1か月に一度も打刻していないという人が当たり前のようにいました。一方で、「AKASHI」を採用したSmartHRでは、そうした打刻漏れがかなり少ないです。皆、出退勤時に「PaSoRi」が目に入るので、当たり前のように“ピッ”と打刻しています。 玉木さん:皆、ほぼ無意識にやっていますね。日常のルーティンに染み込んでいます。
質問
それによって社内の生産性は上がりましたか?
回答
榑松さん:「PaSoRi」を使った打刻はPC・スマートフォンを使った打刻に比べて、時短ができていると思います。月末になってからカレンダーを振り返って勤怠システムに入力する、といったようなことがなくなるので、かなり効率化が図れていると思います。また、きちんと出退勤時刻が記録されることで、それを管理する私たちの負担も減りました。労働時間のデータを書き出す操作も速いため、スムーズに給与計算作業に移れます。
質問
今後の展望についてもお聞かせください。
回答
玉木さん:現在は「AKASHI」を勤怠データの取得にしか使っていないのですが、今後は「AKASHI」の各種機能を駆使して、より効率的な勤怠管理を行っていきたいですね。 榑松さん:具体的には、36協定のレポート機能を使っていこうと考えています。これまでは特別条項などを手作業で確認していたのですが、AKASHIで自動化することで、さらに負担が軽減できるのではないかと、さらなる機能のアップデートに期待しています。

榑松真由美さま

株式会社SmartHR
コーポレート・人事総務
榑松真由美さま

株式会社SmartHR

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