各「ポケット」は、ソニーが管理する「アクセス鍵」とサービス事業者様が管理する「ポケット鍵」とで暗号化され、同じ鍵を持つ端末から読み書き(復号化と暗号化)ができるようになっています。ポケット鍵は、各サービス事業者様が設定し、セキュリティーを確保しています。
ポケット鍵は各サービス事業者様が管理する鍵です。
ポケット情報の暗号方式には、DES暗号方式 /AES暗号方式 / 暗号無し方式 の3種類があります。
手順は端末により異なる場合があります。
FeliCa Standardとは、電子マネーや交通系ICカードなど、様々な分野で利用できる、高セキュリティー高機能を有するICカードです。
一方、FeliCa Lite-Sは、ICチップの小型化によりカードの自由度をもたせられるよう、FeliCa Standard の標準機能からセキュリティー機能を簡素化し、シンプルなファイルシステムを採用したものです。
FeliCa StandardとFeliCa Lite-Sの詳細は、FeliCa Webサイトの技術情報をご確認下さい。
ポケットの領域は、サービスを提供する事業者が独自にフォーマットを定義し、対応した端末を開発する方法と、ソニーが定義する推奨フォーマットを利用する方法があります。
ソニー推奨フォーマットはポイント、クーポンなど代表的な4つのサービスを用意しています。
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概要 | バリュー書き込み型のポイントサービスのためのフォーマット |
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フォーマット仕様 | ポイントバリュー/累積ポイント/有効期限/更新日付/更新時刻/端末モジュール番号 | |
利用例 |
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概要 | カードにIDを書き込み、端末やシステムなどの上位で管理するサービスためのフォーマット |
フォーマット仕様 | 会員番号/予約日付/予約時刻 | |
利用例 |
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![]() チケット |
概要 | クーポンや回数券、チケットなど有効期限付きの「権利」を管理するサービスのためのフォーマット |
フォーマット仕様 | 種別(4種類まで)/枚数(256枚まで)/有効期限/予約/更新日付/更新時刻/端末モジュール番号 | |
利用例 |
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概要 | 地点登録し、スタンプラリーなどのイベントで利用するためのフォーマット |
フォーマット仕様 | スタンプ(144種類)/有効期限/有効時刻/端末モジュール番号 | |
利用例 |
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クローズドマネーをご検討のお客様は、ソニーまたはFeliCaポケット代理店へお問い合わせください。
FeliCaポケット対応端末を開発するためには、媒体(FeliCaポケットStandard、FeliCaポケットLite)や利用レベル(Read/Write、Read only)に合わせた開発をご検討ください。
利用レベル | 利用イメージ (例) | FeliCaポケットStandard | FeliCaポケットLite |
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Read/Write |
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Read only |
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FeliCaポケットStandard対応端末を開発するには、「FeliCaポケットモジュール」を端末に搭載する必要があります。
FeliCaポケットモジュールは、搭載端末からFeliCaポケット対応カード上のポケットの登録/削除やリード/ライトするための、鍵やロジックを隠ぺいしたSIM(Subscriber Identification Module)形状のセキュアアクセスモジュールです。
項目 | RC-S500/SO2 |
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対応カード | FeliCaポケットStandard(DES/AES) FeliCaポケットLite |
ポケット情報暗号方式※ | DES、AES、暗号無し |
FPサービス利用許可証媒体 | データ形式 |
ポケットライセンス精算方法 | 後払い方式 |
FPサービス利用許可証の 設定方法 |
メモリーカードやネットワーク経由による一括設定を想定 |
その他 | FeliCaカードセキュアアクセス機能とFeliCaポケット機能のマルチ利用が可能 |
ポケット情報の暗号方式は、各ポケット(各サービス)ごとで設定できます。
したがって、1枚のFeliCaポケットカード上で、異なる暗号方式のポケットが共存可能です。
FeliCaポケットStandardのRead only、およびFeliCaポケットLiteのRead/Writeは、ソニーが提供する技術仕様書によって、独自実装し端末に組み込むことも可能です。
なお、技術仕様の提供は、一部ライセンス契約が必要となります。
FeliCaポケット技術仕様書の詳細は、弊社へ直接お問い合わせください。