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回収されたテレビの約84%以上が資源へとリサイクル!ソニーグループの一員、グリーンサイクル株式会社による家電リサイクル

—ソニー(株)のRoad to Zero—
回収されたテレビの約84%以上が資源へとリサイクル!
ソニーグループの一員、グリーンサイクル株式会社による家電リサイクル

2023年03月02日

ソニーグループは、2050年までに環境負荷ゼロを目指し、環境に関連するさまざまな目標を掲げています。ソニー株式会社(SEC)はお客様に製品をお届けするにあたり、それら製品の回収とリサイクルも環境負荷削減には必要不可欠であると認識しており、環境中期目標の「Green Management 2025」では、特に地域社会のニーズに適応したリサイクルスキームの構築・維持に取り組んでいます。

日本における家電のリサイクルは製造業者の義務

日本では、2001年に施行された「家電リサイクル法」において特定家庭用機器4品目に指定されているテレビ、冷蔵庫/冷凍庫、エアコン、洗濯機/衣類乾燥機がリサイクルの対象となっています。重量に換算すると、家電製品の8割がこの4品目で構成されるといわれており、この法律により家電の有用な部品や材料がリサイクルされることで、廃棄物を減らし、資源の有効利用が推進されています。

ブラウン管テレビ・薄型テレビ
※ 有機ELテレビは除きます
エアコン
冷蔵庫・冷凍庫
洗濯機・衣類乾燥機

「家電リサイクル法」では、その取り組みに対してそれぞれの役割分担が定められており、小売業者には該当製品の引取りが、製造業者等にはリサイクルが義務付けられているほか、消費者には家電4品目を廃棄する際には、収集運搬料金とリサイクル料金を支払うことなどが義務付けられています。
SECでは家電メーカー5社で協力して、愛知県にあるグリーンサイクル株式会社を初めとする全国のリサイクルプラントと連携し、2001年より使用済み廃家電の処理と金属(鉄・銅・アルミニウム)、プラスチック、ガラス、フロン等の回収を行っています。

プラスチック類や、金属類は選別し、原材料等へリサイクルします

回収された家電の約84%以上がリサイクル!

グリーンサイクルで2021年度に処理した家電は約92万台、そのうち26万台がテレビです。
お客様が廃家電のリサイクルにご協力いただくことで、これら家電の約84%以上がリサイクルされています。液晶テレビは約84%以上、ブラウン管テレビは75%以上が価値のある資源として売却され、ブラウン管テレビの約20%を占めるファンネルガラスなど資源として売却できない部品は処理費を負担し、資源として再利用するなど適正に処理しています。
一方で、仮に「家電リサイクル法」に則っていない、非正規ルートでの廃棄や引き渡しをした場合は、水銀やフロンなどの化学物質漏洩、不法投棄などにつながる可能性があるため、お客様には正しいリサイクルへのご協力を呼びかけています。

(左)エアコンに使用されるフロンを回収する作業と、(右)水銀が使われることがある液晶テレビの蛍光管。フロンや水銀などの化学物質は、使用されている機種を識別し回収します

ソニーとして更にできること

ソニーでは、解体を容易にする、部品を分別しやすくするなど、リサイクルを視野にいれた設計を目指し、継続的に設計者がグリーンサイクルでの研修に参加し、意見交換を実施しています。結果として、ネジの本数を削減・ネジの形状を揃えるなどの工夫が、製品設計に取り入れられています。

グリーンサイクルにおけるより働きやすい職場環境への取り組み

安全・安心でクリーンなプラントを方針としているグリーンサイクルでは、火災や震災に備えての安全対策や、職場環境の向上など従業員とともにさまざまな取り組みを実施しています。取り組みの一例として、熱中症対策に向けて空調の増設、休憩頻度の調整、作業場付近への飲料設置などが挙げられます。

非常に綺麗に保たれている施設内部
女性も活躍する現場

テレビなどの家電4品目は大きく重いため、男性が中心となっての作業が多いですが、グリーンサイクルでは、機械化や専用工具の開発などを通じて、誰もがリサイクルの現場で活躍してもらえるような職場づくりに努めています。

  • 記事の数値は、グリーンサイクルの2021年度(2021年4月1日〜2022年3月31日)実績数値を採用
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