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ソニーグループの「グリーンサイクル株式会社」が2024年愛知環境賞の優秀賞を受賞

ソニーグループの一員である「グリーンサイクル株式会社」が、愛知環境賞の優秀賞を受賞しました。愛知環境賞は、2005年の愛知万博の開催に合わせて始まり、循環型社会の形成や脱炭素社会の実現を促進することを目的に、先駆的で効果的な環境取り組みを行っているとされる愛知県内の企業、団体などに贈られる賞です。

グリーンサイクルとは

グリーンサイクル株式会社は、愛知県名古屋市港区昭和町で1998年7月に創立。ソニーグループの一員としてテレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫の使用済み家電を解体し、金属、プラスチックなどの資源を分別回収し、フロン等の特定の有害物質の分別、処分を行うリサイクル工場です。

取り組み概要

リサイクル工場で使用済み家電を解体・破砕処理して回収した混合プラスチックは、材質毎に選別した後に再生プラスチック原料として利用されますが、用途が多いポリプロピレン(PP)の選別回収後でも複数のプラスチックが混ざっており、PPの比率が低いために、これまでは半分以上が海外業者へ輸出されていました。
そこでグリーンサイクル株式会社は、選別後のPP比率を98%以上とする高純度選別プロセスを構築しました。これにより選別したリサイクル原料の国内樹脂コンパウンダーへの販売が可能になり、プラスチックの国内資源循環量を向上させました。
また選別プロセスで必要となる水は、雨水及び脱水工程で生じる水を循環利用することで、新規に使用する水の投入量をほぼゼロにすることを実現しています。

  • 選別後のPP比率を98%以上とすることでプラスチックの国内資源循環量が増加
    :2,330t/年(+73%)
  • 水の使用量が削減
    :43,000t/年(△58%)

受賞ポイント

プラスチック高純度選別プロセスを構築することで、使用済み家電のプラスチックから用途の多いPPを高純度で回収したことは、プラスチックの国内資源循環量の向上とプラスチック資源投入量の削減に寄与し、サーキュラーエコノミーへの転換による循環型社会形成に大きく貢献するものと評価されました。

ソニー株式会社は、今後もグループ会社一丸となり、限りある資源の効率的な利用等による環境に配慮した製品・サービス開発をはじめ、循環経済への移行を促進し、持続可能な社会への貢献を目指します。

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