2024年05月28日
ソニーグループは「For the Next Generation」のスローガンのもと、製品・コンテンツ、テクノロジー、社員の力、パートナーシップを活用し、世界各地で社会貢献活動を展開しています。
ソニー株式会社(SEC)もグループの方針に則り、ソニーならではのテクノロジーやサービスで社会への貢献を目指し、子どもたちへの教育支援活動などを実施しています。その一環として2021年からは全国の高校生と高等専門学校生を対象に実施される科学技術の自由研究コンテストJSEC(ジェイセック Japan Science & Engineering Challenge)の支援を開始し、2022年度以降は協賛社としてソニー賞を贈呈しています。
ソニー賞選定にあたり、2023年度は副社長 テクノロジー、インキュベーション担当の松本 義典と10名の社員ボランティアで社内審査を実施。審査対象となる論文を読み込み、議論を交わし、情熱や独創性に溢れる作品の候補を洗い出しました。
数ある論文のなからからJSEC2023のソニー賞に選ばれたのは米子工業高等専門学校の吉田 浩瑛さん、前田 孝太朗さん、鐘築 昇太郎さんによる作品「日本の公開天文台の標準機をめざした次世代型天体観測用分光器の開発」でした。日本では高価ゆえに普及率が低い分光器に焦点を当て、安価かつ容易に自作可能で既製品よりも解像度が高い分光器の開発に取り組んだ研究です。審査にあたったエンジニア社員たちは、社会的ニーズを捉え、天文台に展開可能な状況にまで落とし込んだ生徒たちの情熱に、とても刺激を受けていた様子でした。
また、ソニー賞を受賞した本研究は、2023年5月に米国カリフォルニア州ロサンゼルスにて開催された、世界中から高校生が集まる世界有数の科学コンテスト「リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2024」に日本代表として出場し、見事栄えある優秀賞(物理学・天文学部門4等賞)を受賞しました。Regeneron ISEFの成績を踏まえ、文部科学大臣表彰の受賞も決定しています。
SECは今後も製品・サービス・技術を通じて、次世代である子どもたちへの教育支援活動を継続していきたいと考えています。