Color Camera Block、FCB-EV9520L、視認性が向上した小型FCBシリーズ
フルHD(1080p/60)、LVDS、光学30倍ズーム、フルHD、STARVIS2
Color Camera Block、FCB-EV9520L、視認性が向上した小型FCBシリーズ
フルHD(1080p/60)、LVDS、光学30倍ズーム、フルHD、STARVIS2

ソニー最新のフルHD 1/2.8型カラーイメージセンサーを採用し、最低被写体照度0.009 lx*1 の高感度を実現。
フルHDの高解像度と光学30倍ズームを備え、インフラ点検、人命救助ドローンやスマート畜産・養殖などの分野にもその効果を発揮します。
従来機種FCB-EV7520シリーズと筐体サイズが同一の小型 カメラブロックです。


インフラ点検

海上にある風車

インフラ施設の検査には、人的負荷が大きくかかります。
FCB-EV9520L は、フルHD の高画質と光学30倍ズームに加え、暗所での撮影を可能にする低照度性能により、点検業務の安全性や効率化に貢献します。
昨今、増加しているカメラを搭載した水中ドローン(ROV:Remotely Operated Vehicles)をはじめ全般的なドローン検査にも効果を発揮します。

人命救助・警備ドローン

夕焼けの山岳で飛行中のドローン

救命活動の現場では72時間が勝負と言われています。
近赤外光を用いたIR 機能や、0.009lx*1 という最低被写体照度は、暗視下での視認性を向上し、日没後や夜間の捜索活動を可能にします。
山岳地帯や海上の救助活動における生存率を上げることが期待できます。

スマート畜産・養殖

魚の群れ

養殖や畜産分野ではAIを用いた画像判別技術の活用が進んでいます。
卓越した低照度性能やワイドダイナミックレンジ機能は、機械処理に必要な細部の撮影に有利なため、省人化にその威力を発揮し、一次産業の労働力不足解消やコスト削減に貢献します。

*1 最低被写体照度 ICR-Off, 1/30秒, 50%, 高感度モードON

高感度

STARVIS™ 2のイメージセンサー採用による暗視下での視認性向上

新しいセル構造や回路技術の導入により光を高効率に利用でき従来機種(FCB-EV7520シリーズ)のイメージセンサーよりも2倍近くの感度を有します。これにより、夜間や暗い室内などで被写体をより鮮明に捉えることができます。
*カメラブロックの感度は、レンズなどの光学系、イメージセンシングプロセッサー特性の影響を受けるため、イメージセンサー感度とは異なります。
カメラブロックの感度については下記最低被写体照度をご参照ください。

最低被写体照度(高感度モードON時、1/30秒, 50%)
ICR-OFF: 0.009 lx
ICR-ON: 0.00008 lx

※最低被写体照度は光源などの照明条件により異なります。

暗視下での比較画像:お花、FCB-EV7520シリーズ、FCB-EV9520L、人形、FCB-EV7520シリーズ、FCB-EV9520L
2M 1/2.8型イメージセンサー
〈新セル構造・ARコート〉
1/2.8型イメージセンサー
STARVIS 2の新しいセル構造

従来のセル構造に比べ、回折格子を追加、さらにフォトダイオード層を深くしています。 より長い光路長を確保することで長波長の吸収効率が向上し、高感度を実現しています。

分光感度特性

分光感度特性をグラフで表した図

特性例は参考値です。保証するものではありません。
IR カットフィルターをはずした状態、レンズの特性および光源特性を除いたデータです。

スーパーイメージスタビライザー

厳しい振動環境でもスムーズな映像を実現

従来のスタビライザー機能からブレ抑制を大幅に改善し、振動の大きい厳しい環境下においてもブレの少ない高精細な動画を撮影できます。
“Super” と ”Super+(プラス)”の2モードを搭載。
* フルHDまたは、HD出力時に使用可能

Wide端
スーパーイメージスタビライザーの仕組みとモード
スーパーイメージスタビライザー

本製品ではブレ補正機能を刷新しました。搭載する2Mイメージセンサーを活用し広い補正領域を確保しています。
それにより既存モデルでは補正しきれなかった強い振動や、一般的な光学式ブレ補正では対応出来ない回転方向のブレも抑制します。
* レンズシフト方式

本製品にはジャイロセンサーを搭載し、加速度情報に応じイメージセンサーの読み出し位置を変えることで電子式ブレ補正を実現しています。
これにより被写体条件によらない安定した補正効果が期待できます。
※振動周波数や振動の大きさ次第では十分にブレ補正しきれないケースもあります。

イメージスタビライザー : ON
比較画像:左:ブレのある道路標識
FCB-EV7520シリーズ
イメージスタビライザー : Super+(プラス)
比較画像:右:ブレのない道路標識
FCB-EV9520L

対応する振動の大きさに応じ、2つのモードの選択が可能です。船上、交通監視、橋上、ドローン、自動車等の幅広いシーンにてご活用頂けます。

Super

従来の電子式ブレ抑制よりも広い補正領域により、強い振動を抑制します。

Super+(プラス)

“Super”よりもさらに広い補正領域を確保することで、“Super”では抑制しきれない激しい振動も抑制します。

SUPER
左:Super、Super FHD/HD出力、2Mイメージセンサー、出力映像エリア、Yaw、Pitch、Roll
Super+(プラス)
右:Super+(プラス)、Super+ FHD/HD出力、2Mイメージセンサー、出力映像エリア、Yaw、Pitch、Roll
Wide端
Tele端

互換性

従来の1/2.8型モデルとの置き替えが容易

従来機種(FCB-EV7520シリーズ)と同一筐体サイズのため、置き替えが容易に行えます
また、LVDS出力のピンアサインメントについても同等なので、設計工数を大幅に削減できます。
* レンズ位置が2㎜ほど下にずれます。

筐体サイズ比較画像(WxHxD)(単位:mm)
左:FCB-EV7520シリーズ、50 x 60 x 89.7、右:FCB-EV9520L、50 x 60 x 89.7

優れたAF性能

熟練されたAFアルゴリズム

ソニー独自のAFアルゴリズムは、ズームとフォーカスが同時に駆動する設計となっています。

フォーカスが難しい環境の例 暗視下で可視光とIR光が混在する環境 局所的な強い光源が存在する環境
撮影条件 IRモード(ICR ON)
WideとTeleを往復
カラーモード(ICR OFF)
WideとTeleを往復

一般的なカメラ

ズームとフォーカスが同時に駆動できず、フォーカスを外した後も再フォーカスできません。
左:フォーカスが合っていないセクタースターテストチャート 右:フォーカスが合っていない夜の交差点、高層ビル

FCB-EV9520L

難しいシーンにおいてもズームとフォーカスが同時に駆動します。
フォーカスを外しにくいアルゴリズム設定になっています。
左:フォーカスが合っているセクタースターテストチャート

*イメージ

右:フォーカスが合っている夜の交差点、高層ビル

*イメージ

Spot Focus · Spot AE · Spot AWB

それぞれ画面内の特定箇所のみで AF, AE, AWB を機能させることが 可能です。画面全体を6x8に分割した任意の矩形を独立に指定できます。例えば、Spot AEで被写体位置を指定しておくと、指定枠外に輝度変化が生じた時でもExposureへの影響を抑えた撮影が可能です。

ICR ON時のカラー映像取得

従来モデルではIRカットフィルター取り外し時は白黒映像しか得られませんでした。
新機能 ICR ON COLORでは、IRカットフィルター取り外し時でも色味を残すことが可能になりました。
特に、暗い環境下での視認性向上に効果的です。
* ただし、色再現の忠実さは光源や照度により異なります。

FCB-EV7520シリーズ (ICR:ON)
*イメージ
FCB-EV9520L(ICR:ON COLOR)
*イメージ

ワイドダイナミックレンジ(Wide-D)

Wide-D機能を使うことにより、暗い被写体から明るい被写体までのワイドダイナミックレンジの画像をきれいに撮ることができます。
例えば、晴天時の窓辺に立つ人を撮影するなどの強い逆光環境の撮影時に、背景の明るい被写体が白く飛んでしまったり、逆光の影となる人物の暗い部分が黒く潰れてしまったりすることなく、両方の被写体を自然な明るさで撮影することができます。
Wide-D機能を自動切り替えすることで、逆光補正した最適な映像が得られます。

OFF
*イメージ
ON
*イメージ

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